【カナダGP】早期開催と雨予報がフェラーリに難題―バスール代表「第1セッションから集中」
2026年F1第5戦カナダGPを前に、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスール氏が、モントリオール特有の難しさと今年ならではの課題について語った。例年より早い時期での開催に加え、スプリント週末の限られた準備時間も重なり、チームには高い対応力が求められる。
「カナダはいつも特別なイベント」
バスール氏はまず、モントリオールへの思いを口にした。
「カナダはいつも特別なイベントだ。街とサーキットの雰囲気は素晴らしく、イタリア系のルーツを持つ多くのファンも含めて、フェラーリがどれほどの支持を受けているかを知っている」
サンローレンス川に浮かぶノートルダム島では、今年もフェラーリを応援する多くのファンが集まる見込みだ。一方でバスール氏は、レース面では決して簡単な週末ではないと強調した。
「モントリオールはブレーキへの負荷が大きく、低速コーナーやシケインからの立ち上がりではトラクションが重要になる」
今年特有の2つの難題

今年のカナダGPには、例年とは異なる難しさがある。
ひとつ目は、通常より約1か月早い開催時期だ。現地の予報では気温が12〜22度の間で変動する見込みで、土曜または日曜に雨が降る可能性も指摘されている。低温やウェットコンディションは、タイヤの扱いやセットアップをさらに難しくする要因になりそうだ。
ふたつ目は、スプリント週末ならではのタイトなスケジュールだ。金曜日のフリー走行はわずか60分のみ。その直後にスプリント予選が行われ、以降もスプリント、予選、決勝と慌ただしい進行が続く。調整不足や小さなミスを修正する余裕はほとんどない。
「第1セッションから集中が必要」
こうした条件を踏まえ、バスール氏はチーム全体に高い集中力を求めた。
「第1セッションから完全に集中し、実行に専念し、週末のあらゆる機会を最大限に活用しなければならない」
ハミルトンの“シミュレーターを使わない”準備法にも注目
さらに注目されるのが、ルイス・ハミルトン の新たな準備アプローチだ。ハミルトンはマイアミGP後、カナダGPまでシミュレーターを使用しない方針を明かしていた。背景には、中国GPでシミュレーター作業を減らしながら好結果を残した経験がある。
限られた走行時間しかないスプリント週末において、このアプローチがセットアップ作業やハミルトン自身のパフォーマンスにどのような影響を与えるのか。フェラーリにとっても未知数の要素を抱えたまま、重要な週末を迎えることになりそうだ。
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