【ベルギーGP】ガスリー、FP2での突発的クラッシュに困惑も、代表は「わずかなミスが命取りになる場所」と冷静に分析
伝統のスパ・フランコルシャンで開催されている2026年ベルギーGP。その金曜日フリー走行2回目(FP2)で、セッションを一時中断させる赤旗の原因を作ったのがアルピーヌのピエール・ガスリーだった。トップ10圏内を狙える好ペースを維持していた矢先、高速セクションで突如コントロールを失い、右リヤからプロテクションに激突する激しいクラッシュを喫してしまった。
ガスリーの困惑-「一瞬でリヤが消え、気づいた時にはコース外だった」
2020年のイタリアGP覇者であるガスリーは、セッション後に当時の状況を振り返ったが、マシンの挙動に対して今も釈然としない表情を浮かべている。
「正確に何が起きたのか、自分でもまだ完全には分かっていないんだ。突然マシンのリヤが激しくスライドし始めて、コントロールを取り戻そうと必死にステアリングを操作した。ようやく建て直せた、と感じた瞬間には、すでにコースを飛び出してしまっていたんだ。あの最初の一歩がなぜ起きたのか、僕にとっては今のところ説明がつかない。
トップ10に入れるだけの十分な速さがあるマシンだっただけに、当然こんな形で一日を終えたくはなかった。何よりも、メカニックの仲間たちにこれほど膨大な修復作業を課してしまったことが本当に申し訳ないし、悔やまれるよ」
チーム代表ニールセンの見解-「通常のコースなら無傷で済んだ小さなミスだが」
一方で、アルピーヌのチーム代表を務めるスティーブ・ニールセンは、データの分析からクラッシュの原因を「ファニュシケインでのわずかなオーバーステア」だと冷静に指摘している。
「ピエールは高速のファニュ・コンビネーションでリヤを滑らせてしまった。不運だったのは、その際にマシンの右側が縁石に乗ってしまったことだ。あの瞬間から、彼は完全にコントロールを失い、ただの乗客になるしかなかった。
多くのサーキットであれば、これほど大きな結果には至らなかったはずの、本当にちょっとしたドライビングミスだ。しかし、残念ながらスパはその例外が通用しない場所なのだよ」
ターゲットは変わらず「Q3進出」
手痛いスピンオフを喫したガスリーだが、マシンのポテンシャルそのものには強い手応えを感じており、土曜日の予選に向けたモチベーションは一切衰えていない。
「僕たちには確実にQ3へ進出できるだけのスピードがある。それこそが僕たちの本質的な目標だし、ターゲットは何も変わっていないよ」
アルピーヌのガレージでは、土曜日の現地時間12時30分から始まるフリー走行3回目(FP3)に向けて、2019年の世界選手権7位であるガスリーのニューマシンを完全に修復すべく、夜を徹した作業が進められる。ピーキーな特性を見せる2026年型マシンと、ランオフエリアの狭い伝統の超高速コースが織りなす緊迫の週末。ガスリーがこの逆境からどう這い上がるかに注目だ。
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