平川亮、ハースからFP1出場に意欲「最大限に活かしたい」
平川亮は、今週末のバーレーンGPで今シーズン2度目のフリープラクティス(FP1)セッションに臨むにあたり、ハースから得た予想外の機会を最大限に活かしたいと意気込みを語った。
当初は元所属チームのアルピーヌで地元日本の鈴鹿サーキットでのみ走行する予定だったが、平川はこの新たに増えた役割が驚きだったと明かした。
複数のFP1出走を予想していたかという質問に、平川は「いや、全く。全く予想していなかった」と答えた。「計画ではアルピーヌで鈴鹿を走るだけだった。だからこの機会を与えてくれたハースに感謝したい。本当に嬉しい」
トヨタのWECプログラムの重要な一員でもある平川は、バーレーンの厳しい暑さの中で、マシンとサーキットの両方に素早く適応することが極めて重要だと認識している。
「鈴鹿とは全く異なるタイプのトラックだ。異なるコーナー、極端な高温。マシンとトラックにできるだけ早く適応する必要がある。でも楽しみだ」
平川は昨シーズン終了時のアブダビでのFP1に参加しており、その経験は役立つものの、バーレーンはより大きな挑戦になると明かした。
「アブダビはグリップが多かったから、限界を超えるのは簡単ではなかった。でもここバーレーンでは、コンディションが非常にトリッキーになるだろう。もっと慎重になる必要がある」
現在ハースのリザーブドライバーとしての役割に専念している平川は、一つのチームにコミットすることで、双方にとってより明確な成長と信頼関係が築けると考えている。
「今はハースに集中している。それがチームにとって良いことだと思う。一つのチームに集中することで、より大きな信頼と機会が生まれる」
この動きは、フランコ・コラピントなど他のドライバーによりドライバー育成体制が混雑しているアルピーヌでのテスト機会が限られていることも背景にある。
アルピーヌのドライバー層の厚さが移籍の一因となったかという質問に対し、平川は「それを否定はできない」と答えた。「難しい質問だけど…ああ、そのように推測できると思う」
それでも、ハース加入の決断は主に自分自身のものだったと彼は明かした。
「決断の大部分は自分のものだった。ハースに所属できて嬉しい。チームの結果が向上しているのを見ているから、加入できることに興奮している」
また平川は、将来F1で正式なシートを獲得することについて諦めていない。「僕は歳を取りすぎているかもしれないけど、なにが起こるかは誰にもわからない。ただ最善を尽くしたい。先週は良い仕事をしたから、そのまま続けて何が変わるか見てみる。自分の仕事に集中するだけだ」
鈴鹿での感動的なFP1走行を振り返り、平川はF1ファンだった若い頃を思い出したという。
「20年前に鈴鹿でF1を見に行ったんだ。それが僕のキャリアを始めたきっかけでもある。だからそこでF1マシンで走れたのは信じられない経験だった。多くのファンを見て、それが僕にさらなるモチベーションとパワーを与えてくれた。ここでも応援してくれることを願っている」
平川はF1へのさらなる足がかりとなることを願いながら、金曜日にバーレーンで行われるFP1でハースのマシンをドライブする。
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