フェルスタッペン、レッドブルと2030年末までの長期契約延長を発表—他チームへの移籍説を完封
レッドブルは、マックス・フェルスタッペンとの新たな契約締結を発表した。今回の合意により、フェルスタッペンは2030年シーズンの終わりまでチームに残留することが決定した。
2016年シーズン途中に姉妹チームのトロロッソ(現レーシングブルズ)からミルトンキーナズのトップチームへ昇格したフェルスタッペンは、これまで通算71勝、4度のドライバーズ世界選手権タイトルを獲得している。
移籍の噂を払拭し、母国グランプリ直前に長期残留を決断
2024年に通算4度目の世界王者に輝いた後、昨シーズン(2025年)はマクラーレンがダブルタイトルを獲得。フェルスタッペンは凄まじい巻き返しを見せたものの、わずか2ポイント差でランド・ノリスに敗れ、5度目の世界タイトルを逃した。
新レギュレーション下となった今シーズン、レッドブルが競争力を落としたことで、従来の2028年までの契約を前に28歳のフェルスタッペンが他チームへの移籍を模索しているとの見方が強まっていた。
母国レースであるオランダグランプリの開幕直前に届いた今回の発表は、こうした一連の噂に終止符を打つものとなった。同時に、2025年7月にチーム代表へ昇格したローラン・メキースの指揮のもと、チームが再び勝者の位置へ戻るというフェルスタッペンの強い信頼を示す形となった。
レッドブルは公式声明において、フェルスタッペンとの関係を「F1史上最も成功し、時代を定義づけたパートナーシップの1つ」と表現。「互いの信頼と野望を示す強力な表明であり、ともに未来を形作っていくという共通の決断」であると強調した。
フェルスタッペンは今回の発表に際し、以下のようにコメントしている。
「契約延長を発表でき、心から嬉しく思う。ここには素晴らしい人材が揃っており、再び頂点に立つために皆と作業を続けられることに興奮している。
これこそが全員が取り組んできた究極の目標であり、これからも追求し続けるテーマだ。私に信頼を寄せてくれたレッドブル、ローラン、そしてオラクル・レッドブル・レーシングの全員に感謝したい。
ずっと言ってきたことだが、このチームは私にとって第二の家族であり、心から居心地の良さを感じている。レースで勝つことを夢見てこのチームに来たが、ともに成し遂げてきたことは本当に素晴らしく、最高の瞬間を共有しながら4度の世界タイトルを獲得してきた。
キャリアのすべてをともにしてきた同じチームでこの旅を続けられることは非常に特別であり、ずっと望んでいたことだ。1年以上にわたりローランとともに仕事をしてきたが、彼が掲げる明確なビジョンを実感している。ミルトンキーナズの誰もが自分たちの構築しているものを信じており、勝利とタイトルを争う次の章を楽しみにしている。
ザントフォールトでの最後のグランプリ期間中にこの発表ができたことも、個人的に素晴らしい瞬間だ。最終戦に向けてファンに特別な思い出を届けたい」
メキース代表「グリッド最高のドライバーを引き留めることができた」
2025年7月に代表へ就任したローラン・メキース代表は、過去1年間にわたりチームの再建を主導。2026年開幕時のマシン開発を一定程度犠牲にしてでも昨シーズンのチャンスを最大化する決断を下すなど、チームの舵取りを担ってきた。チームのエースドライバーとの契約延長は、メキース体制における最大の成果と言える。
メキース代表は次のように語っている。
「マックスが今後もチームにとどまり、グリッド上で最高のドライバーを引き留められたことは、レッドブル、オラクル・レッドブル・レーシング、そしてF1やモータースポーツ全体にとっても素晴らしいニュースだ。
スポーツ界において、マックスとこのチームが達成したようなパートナーシップを築ける例は極めて稀だ。初期の段階から、マックスはオラクル・レッドブル・レーシングを特別な存在にしている要素。妥協なき競争力、不屈の決意、そして常識に挑む勇気を体現してきた。チームやレッドブルのモータースポーツ史における彼の存在感は変革的であり、私たちがともに達成してきたすべての基盤となっている。
ともに旅を続ける決断は、長年にわたり築いてきた互いの信頼、そして人材、文化、未来のビジョンに対するマックスの確信に基づいている。世界選手権での勝利、激しいバトル、困難な瞬間を通じて深まったこの関係は、より強固なものとなり、F1史上最も偉大な成功体験の1つとなった。
しかし、私たちの挑戦はまだ終わっていない。勝利すべきレース、達成すべき記録、そして書き記すべき歴史が残されている。頂点へと上り詰めた時と同じ決意を持ち、互いの可能性を信じて、これからも高みを目指していく。ひとつの方針、ひとつのビジョン、ひとつのチームとして一丸となり、野望を胸に進み続ける」
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