【ベルギーGP】アルファタウリF1:角田とリカルド、スパでのレースに向けた意気込みとは
角田裕毅とダニエル・リカルドの新体制で終えたハンガリーGP。ポイント獲得とはならずに終えたアルファタウリF1であったが、今回のベルギーGPに向けてチーム公式は各ドライバーのコメントを発表。以下ではその全容を紹介する。
まずはダニエル・リカルドのコメント
「ブダペストでの週末全体は本当に良かった。アドレナリンや、スターティンググリッドでの緊張感など、恋しかったすべての感覚を感じさせてくれた。こういった感情は本当に強力だ。ペースは悪くなかったし、1周目で追突されて最後尾からスタートしなければポイントを獲得できるチャンスもあったかもしれないと思えた。幸運なことに、マシンにはダメージがなかったので、70周を走行し切ることができ、フィニッシュ後は身体的な調子も良かった。嬉しい事がたくさんあった。レースではいくつか小さなミスもあったが、最後のスティントまでには本当に安定していて、復帰最初の週末としては、これ以上何も求めることはできなかったと思う。」
「週続きでにスパに参戦できるのは嬉しい。好調なスタートだったと思うし、数日後すぐにマシンを再び運転できるというのは、再スタートを切る上で好都合だ。これは運転の習得と改善を早めてくれるはずだ。少しずつ前進していくというのが僕の計画だ。」
「スパは常に挑戦だと思う。サーキット自体は最高峰の内の一つで、天候は常に要因となる。だが、ハンガリーでの経過を踏まえ、自信を持って対処するつもりだ。ポジティブに考えていきたいが、学ぶべきことはまだ沢山あるので、しっかりと地に足を着けていきたい。スプリント形式なので、フリー走行が1回だけですぐに予選に突入という、かなり忙しい時間になるだろう。できるだけたくさんの周回を記録して、そして楽しんで、日曜日にはポイントを獲得できるように努めるつもりだ。」
続いて角田裕毅のコメント
「ハンガリーでは、マシンがある程度進歩したという明るい兆しがいくつかあったが、それを最大限に活かすことができなかった。スタートで多くの順位を上げた以外は、うまくいかなかった。僕にとって良いレースでは無かった。チームはそこから何かを学んだと思うので、今週末すぐにまたレースがあるというのは良いことだ。」
「多くの人と同じように、僕もスパが大好きだ。今のマシンでは、直線でのスピードを出すことと、高速コーナーで可能な限り多くのダウンフォースをもたらすセットアップを見つけることが主な課題だ。スプリントフォーマットであることも考慮に入れなくてはいけないが、どのトラックでも予選を楽しむことに期待している。なので、スパのような素晴らしいトラックで1つの週末に2つの予選セッションを行うのは非常に特別なことで、楽しみにしている。各トラックで予選中の興奮は異なるが、スパでは間違いなく高速ジェットコースターのような興奮が味わえる。」
「数週間前に起こった死亡事故のことを考えずにスパでレースをすることはことは不可能であり、このトラックで起きた前回の死亡事故からまだ4年しか経っていない。僕の想いは彼らの家族や友人たちと共にある。」
「今週末を終えると夏休みが始まるが、これは懸命に働くチームメンバー全員にとって重要なことだ。切り替えをし、後半の10レースに向けて、より強くなって戻ってくるチャンスでもある。」