「ジョージは我々の未来」-厳しい2023年シーズンを終え、ヴォルフはラッセルを称賛
メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、混戦模様となった2023年シーズンを終えたジョージ・ラッセルへの信頼を強調し、F1界で代わりに契約したい若手ドライバーはいないと述べた。
ウィリアムズでの3年間を経て、2022年にメルセデスにステップアップしたラッセルは、このスポーツの新時代であるグラウンドエフェクトへの適応に苦戦しながらも、ハンガリーGPとブラジルGPでそれぞれ初ポールポジションと初優勝を飾り、注目を集めた。
しかし、メルセデスが昨シーズン獲得した8回の表彰台のうち6回がハミルトン、ドライバーズランキングでも60ポイント近い差をつけられてしまい、ラッセルにとって厳しいシーズンとなった。
しかし、ハミルトンが2025年に向けてフェラーリに移籍するという衝撃的なニュースを受け、ラッセルは将来的にメルセデスの主役になる可能性がある。ハミルトンのフェラーリ移籍が発表される前に『The Telegraph』紙のインタビューに応じたヴォルフは、ラッセルの相対的な苦戦を一蹴し、「チームの期待には絶対に応えている。」と明言した。
「ジョージはわれわれの未来であり、現在のF1ドライバーの中で他の若いドライバー達を見たとき、彼は私がマシンに乗せたいと思うドライバーだ。」とヴォルフは語った。
ラッセル自身は最近、この1年を振り返る時間を持ち、予選やレースペースではレベルアップしたものの、必ずしも結果に結びつかなかったと感じたため、冬休みを利用して徹底的な分析を行うと説明している。
ラッセルは、「今シーズンは、ペースが上がっているときもあったが、それに値する、あるいは可能だと思えるような結果を出すことができなかった。」と語った。
「多くの点でチャンスを逃してきた。すべてがうまくいっているときは、運も味方してくれるものだ。」
「後手に回ると不運に見舞われがちだ。僕は運を信じるほうじゃないし、運は自分で作るものだと思う。」
2024年にメルセデスがどのような結果を残せるかについては、以前、ヴォルフがF1での勝利を取り戻すというタスクをエベレスト登頂に例えたが、新シーズンが近づくにつれ、ヴォルフはより楽観的な見方を示した。
「常に可能性はあると信じている。”これは不可能だ”という態度でシーズンを始めることはできない。昨年マクラーレンで見たように、たった1回のアップグレードで彼らは大きなステップを踏み出した。」
2014年から2021年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスは、2022年と2023年はそれぞれ3位と2位に終わり、昨年は2011年以来初めてフルシーズンを勝利なしで終えた。
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