角田、チームの変革が「勝ちのマインドセット」をもたらすことに期待
角田裕毅は、2024年シーズンを前にしたRBチーム内の変化に「興奮している」と明言した。
RBは経営陣の変更やレッドブルとの連携強化
以前はアルファタウリとして知られていたRBは、昨年ピーター・バイエルが新CEOに就任し、引退するフランツ・トストの後任として元フェラーリ・スポーツ・ディレクターのローラン・メキースがチーム代表に就任するなど、大規模な改革を行っている。
さらに、昨年夏にアルピーヌを去ったアラン・パーメインがレーシングディレクターに、FIA(国際自動車連盟)からティム・ゴスがチーフテクニカルオフィサーに就任した。また、RBとその兄弟チームであるレッドブルをより密接に連携させる動きもあり、ビスター本社の各部署はミルトン・キーンズの新施設に移転する予定だ。
F1参戦4年目のシーズンを迎えようとしている角田にとって、自身のF1キャリアに大きな影響を与えたトスト抜きとはいえ、この変化は非常にポジティブなものだ。
RBのマシン、VCARB 01の発表後、角田は「多くのことが変わった」と語った。
「まず、チーム代表、CEO、チームの構造そのもの、簡単に言ってすべてが変わった。特にローランは間違いなくとても大きなプロジェクトをやろうとしているね。」
「彼のアグレッシブさ、チームで成し遂げたいことや将来的なビジョンがとても気に入っていて、楽しみだよ。」
「簡単なことではないだろうけど、このプロジェクトに参加できるのは嬉しいし、ワクワクする。間違いなく、フランツも恋しいけど、この大きなプロジェクトも楽しみだよ。」
チーム全体に加え自身の成長機会にも期待
舞台裏の大改革はRBにとってエキサイティングな未来を示唆するものだが、角田は短期的に自分をさらに優れたドライバーにする手助けになることも期待している。
「昨年はいいトレーニングができた。自分の隣で何人かのドライバーが入れ替わったので、新しい環境に適応するという点で昨年すでにいいトレーニングができているから、今のところ大きな驚きや混乱はないよ。」
「でも同時に、チームに入ってくる人たちは経験豊富で、たとえばアラン(・パーメイン)もそうだ。彼らがチームに新しい風を吹き込んでくれることで、僕自身にも成長や新たな知識を与えてくれると思う。」
「特にアランは過去にルノーでチャンピオンを獲得している。その勝利のマインドセットは僕らのチームにとって間違いなく必要なものだね。」
レッドブルとの連携や将来的にはバトルも視野に
「僕たちはトップ10を目指すだけでなく、いつかはレッドブルと戦えるようになりたい。この点でも僕たちはうまくいくと思う。」
将来的に姉妹チームとのバトルをターゲットにすることは、RBが2024年にどのようなポジションにいたいかという野心を表しているが、角田は過去2シーズンのF1を支配してきたチームと、より緊密に協力できることを喜んでもいた。
「レッドブル・レーシングの近くで、もう少し一緒に仕事ができるようになるのはいいことだ。」
「彼らは過去に多くのことを成し遂げてきたし、近年は圧倒的な強さを見せている。でも、どこまで一緒にやれるかというレギュレーションがあるのは明らかだし、それは他のチームも同じだと思う。」
「だから、僕らがどれだけ連携して作業できるかはこれから見ていくことになるけど、同時に、優勝したクルマから少しでも知識を得ることができるのは間違いなくポジティブな兆候だよ。」
【関連記事】
- 記録的な1年を終えたレッドブルが2024年に目指すもの – Shiga Sports Japan
- 新しいチーム名とトップの交代で、RBは2024年に前進できるか? – Shiga Sports Japan
- 角田、リカルド、そしてローソン-2025年に向けたRBのシート争奪戦 – Shiga Sports Japan