角田裕毅「他にも魅力的な選択肢がある」― 他チーム移籍を阻止したレッドブルとの将来は?

Yuki Tsunoda Abu Dhabi
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角田裕毅は昨年のドライバー移籍市場で不運なドライバーの一人だった。ハース、ザウバー、その他中堅チームから注目を集め、彼の起用は確実に需要があった。しかし、レッドブルは彼との契約オプションを行使し、他チームへの移籍機会を阻んだ

海外スポーツメディア『Last Word On Sports』によると、クリスチャン・ホーナー率いるチームが角田を5シーズン目もVCARBに残すと決めたため、角田は動きの少ないドライバー市場で難しい状況に直面している。

角田があらゆる可能性に前向きな理由

ファエンツァのチームで印象的なシーズンを重ねてきた角田は、「レッドブルでのチャンスを与えられるべきだ」という意見が一般的だった。

デ・フリース、リカルド、ローソンとの対戦で優れたパフォーマンスを見せた角田。しかし、彼がフェルスタッペンのチームメイトになれると確信させるには足りなかったようだ。もちろん、これはローソンが2023年と2024年に素晴らしいスピードを見せなかったという意味ではない。

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しかし、レッドブルが角田を真剣に検討しようとしなかったことに、多くの人が不満を感じたはずだ。

また、昨年彼の獲得に興味を示した多くのチームがすでに他のドライバーと複数年契約を結んでいることを考えると、これは彼の今後のキャリアに大きな影響を与える。

このため、角田の目標は必ずしもレッドブルファミリーからすぐに離れることではないはずだ。

2026年のレギュレーション変更が予測不能な中、チームを問わずF1に残り続けることが彼の長期的なキャリアにとって重要となる。

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角田裕毅はレッドブルでの見通しが限られているかもしれないが、VCARBでのもう一シーズンに反対しているわけではない。
「来年はまたチーム名が変わるかもしれないから別のチームになるかもしれないね。様子を見てみよう。結局のところ、自分のパフォーマンス次第だ」と『F1 75 LIVE 』イベントで彼は説明した。

「もちろん、このレッドブルファミリーに留まりたいよ。このチーム(VCARB)の一員でいたい」

「すでに5年間このチームにいて、ここの人々とつながりを感じている。これはドライバーとして成長し、やりたいことに集中するために非常に重要なことだ。」とチームへの想いを表した。

レッドブルとの良好な関係を維持することは、全体的に動きの少ない市場でより多くの選択肢を得るのに役立つだろう。

長期的にレッドブルに留まることは角田にとって現実的ではないかもしれない。しかし、ルーキーのチームメイト、アイザック・ハジャーを完全に上回るパフォーマンスを見せれば、来年F1に残る可能性が高まる。

現実的な選択肢は?

ほとんどのドライバーが2026年に契約満了を迎えることを考えると、角田は後により良いシートを確保するため、ファエンツァでもう1年耐えることを厭わないだろう。もちろん、チームメイトを上回るパフォーマンスを続ければ、パドック全体での彼の評価は上昇し続ける。

しかし、これは角田裕毅がレッドブル以外に選択肢がないという意味ではない。

「多くの人々からのサポートを感じていて、それは僕にとって大きな意味があることだ。何が起きても、他にも魅力的な選択肢がある」とイベントにて角田はコメントした。

数チームしか空席がないとはいえ、角田は2026年以降のドライバー市場で最も需要のあるドライバーになると予測できる。

例えば、キャデラックは検討する価値のある選択肢かもしれない。2026年のレギュレーションに多額の投資を行ったことを考慮すれば、デビューシーズンで競争力を持つ可能性がある。他チームとは違い、キャデラックは2026年に専念できるという利点もある。一方、他のチームは今年と来年の間でリソースを分散させなければならない。

しかし、これはキャディラックが必ずしも角田の長期的な理想の選択だということではない。それでも、彼らが2026年の契約を提示する意思があれば、角田のキャリアにとっての中継地点となる可能性がある。

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