【オーストラリアGP 土曜日】予選レポート!角田裕毅がP5で決勝へ

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2025年F1シーズンの初戦、オーストラリアGPが開幕。メルボルンで過去最高の盛り上がりを見せている。地元ヒーローのオスカー・ピアストリは、詰めかけた観客から大歓声で迎えられた。

一方、フェラーリのファンが会場を埋め尽くす光景も印象的だった。これは、今年からフェラーリに移籍したルイス・ハミルトンを追って、メルセデスから応援先を変えたファンも多いためと見られる。

だが、この日の主役はマクラーレンのランド・ノリスだった。1分15秒096という圧巻のタイムでポールポジションを獲得。チームメイトのピアストリを僅か0.1秒未満の差で上回った。現王者マックス・フェルスタッペンは3位に甘んじ、トップとは0.3秒もの差がついた。ジョージ・ラッセルはメルセデスで堅実な4位。そして日本人ドライバーの角田裕毅がレーシングブルズで5番手予選通過という快挙を達成し、パドック中を驚かせた。

フェラーリは今回苦戦を強いられた。シャルル・ルクレールは7位、ルイス・ハミルトンは8位と、マクラーレンやレッドブルのペースに遠く及ばなかった。アレックス・アルボンはウィリアムズで好調の6位。ピエール・ガスリーとカルロス・サインツがトップ10入りを果たした。

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ルーキー勢では、角田のチームメイトであるアイザック・ハジャーが目覚ましい走りを見せた。Q2に進出してP11を獲得し、レッドブル顧問のヘルムート・マルコ博士からも「スーパー!」と絶賛された。ジャック・ドゥーハンもQ2まで進んだが、ハミルトンのスピンによる黄旗の影響でP14に終わった。ガブリエル・ボルトレートはベテランのヒュルケンベルグを上回るP15。苦戦が続くザウバーにとっては光明となる結果だ。

その一方で、期待通りの結果を残せなかったルーキーもいる。アンドレア・キミ・アントネッリはQ1敗退でP16と振るわなかった。ハースは小松礼雄チーム代表の下で苦しいセッションとなり、エステバン・オコンはP19、オリバー・ベアマンはギアボックストラブルで出走すらできなかった。

レッドブルのリアム・ローソンはP18に沈み、「フェルスタッペンのチームメイトにかかる呪い」は続くことになった。ニュージーランド出身のローソンは、アタックラップでマシンコントロールを失い、Q2進出を逃した。王者の隣のシートに座る「セカンドドライバー」の苦悩は、今回も変わらなかった。

一方、日本のファンにとっては喜ばしい日となった。角田裕毅が見事なP5を記録し、自身のキャリアでも最高クラスの予選結果を残したのだ。ヘルムート・マルコ博士も角田の成長ぶりを高く評価した。

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オーストラリアGP予選結果

順位ドライバーチーム
1ランド・ノリスマクラーレン
2オスカー・ピアストリマクラーレン
3マックス・フェルスタッペンレッドブル
4ジョージ・ラッセルメルセデス
5角田裕毅レーシングブルズ
6アレックス・アルボンウィリアムズ
7シャルル・ルクレールフェラーリ
8ルイス・ハミルトンフェラーリ
9ピエール・ガスリーアルピーヌ
10カルロス・サインツウィリアムズ
11アイザック・ハジャーレーシングブルズ
12フェルナンド・アロンソアストンマーティン
13ランス・ストロールアストンマーティン
14ジャック・ドゥーハンアルピーヌ
15ガブリエル・ボルトレートザウバー
16キミ・アントネッリメルセデス
17ニコ・ヒュルケンベルグザウバー
18リアム・ローソンレッドブル
19エステバン・オコンハース
20オリバー・ベアマンハース

角田裕毅のコメント

素晴らしい結果を残した角田裕毅は次のようにコメントした。

「最高の気分だ!こうやってシーズンをスタートできるのは、モチベーションにも繋がるし、コースのキャラクター性もそうだけど、それだけチームが今年に向けてクルマを開発してくれたということの表れだよ。だからまずはチームに感謝したい」

角田裕毅 写真:シガスポーツ

「Q3まで行けたのは予想外だった。経験豊富なカルロス(サインツ)やアレックス(アルボン)、ピエール(ガスリー)がいたから、絶対にミスをしてはいけないとわかっていた。彼らを上回れたのは嬉しかった。予選は楽しめたよ」

「でもレッドブルに証明できた、とかは特に考えてはいないよ」

「雨のコンディションになっても、準備はしているし自信はなくはないよ。どちらの天候でも大丈夫だ」

決勝レースは現地時間15:00時(日本時間13:00)からスタート予定。天気予報では雨の可能性も示されており、開幕戦にさらなる波乱要素が加わりそうだ。

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