バンコクF1開催へ12億ドル投資、2028年実現目指す

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タイ政府が2028年からバンコク市内でF1グランプリ開催を目指し、12億ドル規模の投資計画を承認した。この大型プロジェクトは2032年まで5年間の開催を想定しており、国際自動車連盟(FIA)とF1運営側との管理契約に基づいている。
既にビリラムの常設サーキットでMotoGPを多数開催しているタイが、今度は首都中心部の市街地コースでF1カレンダーへの参入を狙う。2025年MotoGPシーズン開幕戦の舞台となったバンコクは、国際的なモータースポーツイベント開催における存在感拡大への意欲を示し続けている。
政府の報道官のジラユ・ホンサブ氏は、この取り組みを大きな転換点として評価した。「今後2、3年にわたって、タイは世界レベルのイベントをを開催するが、私たちの国では想像もしなかったことだろう」と記者会見で述べた。
タイ政府はこのプロジェクトを通じて、年間約4000万人の観光客を迎える既に繁栄している観光業をさらに活性化する戦略的機会と捉えている。
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この発表は、F1最高経営責任者ステファノ・ドメニカリ氏がバンコクを訪問し、ペートンタン・シナワット氏とタイでのグランプリ開催の実現可能性について協議した直後に行われた。ドメニカリ氏はモナコグランプリにも参加し、ウィリアムズのピットを訪問してタイ系イギリス人ドライバーのアレックス・アルボン選手と面会した。
この新規開催がすでに過密状態のカレンダーにどう組み込まれるかは未だ不明だ。F1側は1シーズン24レースを上限とする方針を明確に表明している。特に一部のヨーロッパグランプリとのローテーション制度が、新たなアジア開催地への道筋として検討されている。
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