F1、4月の“空白期間”は何をしている? レースなき5週間の舞台裏
F1は4月の間、レースが行われない異例のスケジュールとなっている。一方その裏では、各チームが開発と分析に集中する重要な期間に入った。
今回のカレンダーの空白は、中東地域の情勢を受けてバーレーンGPとサウジアラビアGPが延期されたことによるものだ。代替レースは実施されず、日本GP(3月末)からマイアミGP(5月初旬)まで、約5週間のインターバルが設けられることとなった。
ただ、この期間はいわゆる夏休みや冬休みとは少し違う。FIAによるファクトリー閉鎖はされず、各チームは通常通り開発を進めることが可能だ。風洞実験やアップデート開発、シミュレーター作業にも制限はなく、パフォーマンス向上に向けた“稼ぎ時”とも言える。
しかし、各チームにとって、この期間の使い方は状況によって大きく異なる。開幕3戦(オーストラリア、中国、日本)で目標を達成したチームもあれば、ウィリアムズのように巻き返しを狙うチームもあるからだ。

ウィリアムズのジェームズ・ボウルズ代表は、このインターバルを「すべての時間を使って前進するための機会」と位置づけ、データ分析と開発に注力する方針を示している。特に課題となっているマシンの重量超過については、この期間での改善が期待されている。
そして、ドライバーにとっても重要な時間となるだろう。ファクトリーに戻ってシミュレーター作業を行うほか、フィジカルトレーニングにも多くの時間が割かれる見込みだ。マクラーレンのオスカー・ピアストリも、「短かったオフシーズンを補う意味でもいいトレーニング期間になる」と語っている。
また、4月中にはピレリによるタイヤテストが鈴鹿やフィオラノ、ニュルブルクリンクで実施され、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンなどが参加。ウェットおよびドライタイヤの開発が進められる予定だ。
このように、トラック上でのレースは一時的に止まるものの、F1の舞台裏ではシーズンの流れを左右する重要な作業が続いている。次戦マイアミGPに向け、各チームの準備はすでに本格化している。
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