ウィリアムズの重量超過問題―サインツとアルボンが“軽量化待ち”を強いられる理由
ウィリアムズは、2026年シーズンを重量超過のマシンで迎えた。しかし、その改善にはまだ時間を要する見込みだ。チーム代表のジェームズ・ボウルズ氏が、その背景を説明している。
開幕準備で出遅れたウィリアムズ
ウィリアムズは2026年の新レギュレーション導入に向け、早い段階から開発リソースを集中させていた。しかし、開幕前のテストでは準備に遅れが生じ、シェイクダウンも参加できなかった。
さらに、カルロス・サインツとアレックス・アルボンがステアリングを握るFW48が、最低重量を大きく上回っていることも明らかになった。
サインツは、マイアミのパドックで次のように語っている。
「理想的な重量に到達するには、まだかなり時間がかかる」
軽量化がすぐに進まない理由
この状況について、ボウルズ氏は記者会見で詳細を説明した。
「エンジニアたちは、重量を削減する方法を見つけた。ただし、そのためにはパーツ製造を効率的に進める必要がある」
さらに、こう続けた。
「今週末は新しいアンダーフロアを投入した。しかし、単に軽くするだけを目的に、同じ仕様のフロントウイングを作り直すのは合理的ではない。空力アップグレードと合わせて進めなければならない」
バジェットキャップが影響
ボウルズ氏は、F1のバジェットキャップ制度も大きな制約になっていると説明する。
「予算制限がなければ、軽量化のためだけにパーツを別途製造することも可能だ。その能力はある。ただ、今は複数の要素を考慮しなければならない」
その上で、次のように強調した。
「重要なのは、空力性能を向上させながら同時に重量を削減していくことだ」
つまり、ウィリアムズは軽量化だけを切り離して進めるのではなく、空力アップデートと組み合わせながら段階的に改善を進めていく方針だ。限られた予算の中でコスト効率を重視しつつ、重量削減とパフォーマンス向上の両立を図っており、そのプロセスはシーズン後半まで続くとみられている。
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