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【F1モナコ】ノリス、悪夢の2戦連続リタイアに絶望の告白「ただただ胸が痛む」金曜からのバッテリー問題が再発、チームの“盾”となるもトンネル内で力尽く

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lando norris mclaren 【モナコGP】ノリス、2戦連続リタイアに絶望の告白

前戦カナダGPでのギヤボックストラブルによるリタイアに続き、モナコGPでもランド・ノリス(マクラーレン)を最悪の悲劇が襲った。ノリスはチームメイトのオスカー・ピアストリを援護するための「盾」として走りながらも、徐々に息の根を止められていったマシンの問題と、タイトルコンテンダーだった昨シーズン(2025年)からの急転直下への苦し見について語った。

「パワーがない、バッテリーもない」32周目からのカウントダウン

ノリスの悲劇は、全78周のうち半分も消化していない32周目から始まっていた。 「エンジンが失速(ミスファイア)している」と無線で訴えたノリス。そのわずか2周後、彼の無線はさらに深刻なトーンへと変わる。「パワーが全くない。バッテリーが死んでいるんだ」

マクラーレンのザク・ブラウン氏もレース中に「パワーユニット(PU)関連の深刻なトラブルの可能性が高い」と認め、ガレージ内には緊迫した空気が流れた。

実は、予選前日の金曜日(FP2)の段階でも、ノリスはバッテリートラブルを発生させてヌーベル・シケインの手前でストップしていた。チームは対策を講じて決勝に臨んだものの、モンテカルロの過酷な環境下で、その「爆弾」が再び牙をむいた形となった。

ピアストリを護る「盾」としての任務、そして力尽きたトンネル内

lando norris mclaren 【モナコGP】ノリス、2戦連続リタイアに絶望の告白

42周目、マクラーレンのベンチはノリスに対し、後方から猛追するジョージ・ラッセル(メルセデス)を意図的にブロックし、前方を行くチームメイトのピアストリのポジションを守るよう非情なオーダーを出す。

瀕死のマシンを抱えながらも、ノリスは数周にわたってラッセルを抑え込む執念のディフェンスを見せた。しかし、それも長くは持たなかった。45周目、モナコで最もスピードが乗るトンネル内で、ラッセルがノリスのインを刺してパス。 ノリスは「もう無理だ、何かが完全におかしい。バッテリーが一切機能していない」と悲痛な無線を飛ばし、その直後、チームから「今すぐ車をガレージに戻して止めろ」との指示が下った。ノリスのモナコGPは、45周で幕を閉じた。

「必死に働いても報われない」苦しい胸の内を吐露

レース後、メディアの前に現れたノリスは、落胆を隠せなかった。 「ある意味、リタイアになってホッとしている自分すらいるよ。だって、あの時点で僕が戦っていたのは、たったの8位争いなんだから」

2025年シーズンには最後まで熾烈なワールドチャンピオン争いを繰り広げていた彼にとって、今季のこの現状は受け入れがたいものがある。さらに、自身のリタイア直後にライバルたち(ガスリーやラッセルら)にペナルティが連発したことで、悔しさは倍増した。 「(ピットレーン速度超過などで)ガスリーたちにペナルティが出ただろう? 本来なら、あそこに僕が残っていれば、労せずして貴重なポイントをいくつか持ち帰れたはずだった。それが僕にとって最大のチャンスだったのに、その場所(コース上)にすら居させてもらえなかったんだ」

「今の僕たちは、優勝や表彰台を期待できるレベルにないことは分かっている。だからこそ、5位、6位、7位といった位置で確実に、貪欲にポイントを泥臭く積み重ねていく必要があるんだ。僕もチームも、全員が死ぬほどハードに働いている。それなのに、全く報われない。ミスだったり、今回のようなメカニカルトラブルだったり、あるいは単なる不運だったりとにかく運がないんだ」

乱高下するマシンの「ウインドウ」と、次戦バルセロナへの希望

マシンの極端な気まぐれさについても、ノリスは皮肉を交えて語った。 「マイアミではパッケージが完璧に噛み合って、あわや勝てるかという素晴らしい週末を過ごせた。なのに、ここでは予選でトップから0.6秒も突き放される。この乱高下の激しさは本当にクレイジーだよ。今のF1マシンを『正しい作動ウインドウ』に入れることがどれほど難しいか、そして僕たちの車がいかに神経質で扱いづらいかを物語っている。あるレースでは勝てそうだったのに、次では0.6秒遅れになるなんて、本当に『素晴らしい車』だよね」

しかし、最後にはマクラーレンのエースとしての誇りと信頼を取り戻し、前を向いた。 「それでも、チームへの信頼は一切揺らいでいないよ。解決に時間がかかる問題だってある。全員がベストを尽くしているんだから、シーズンが進めば必ずまた僕たちの輝ける場所に戻れると信じている。ただそうは言っても、まともにチェッカーフラッグすら受けられずにレースを終えることがこれだけ続くと、ただただ胸が痛むよ。でも、これが人生さ」

今週末には、マシンの総合力が試されるスペインGPでの一戦が控えている。ノリスにとって、これが「三度目の正直」となるか、それとも「二度あることは三度ある」の悪夢となるか。マクラーレンの迅速な原因究明が急がれる。

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