リンドブラッド、18歳にして初の“仮免”取得へ!「最初は笑えたけど、だんだん不便になってきた」
サーキットでは時速300kmを優に超えるモンスターマシンを操り、世界最高峰のドライバーたちとコンマ一秒を争うバトルを繰り広げている。しかし、一歩サーキットの外に出れば、彼が公道を自分で運転することは法律で許されていない。
そんな漫画のようなシチュエーションが、レッドブルのジュニアチームであるレーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドの身に起きている。ロンドン出身のイギリス人F1ドライバーである彼は、現役F1グランプリドライバーでありながら、実はまだ「一般公道の運転免許」を持っていないのだ。
前戦シルバーストンと今週末のベルギーGPの合間に行われた、クリケットのイングランド対インド戦を観戦に訪れたリンドブラッドは、英メディア『Sky』のブースに登場。そこで、ついに念願の“初教習”を開始したことをユーモアたっぷりに明かした。
F1では「スーパーライセンス」所持、しかし私生活では「助手席専門」
まもなく19歳の誕生日を迎えるリンドブラッド。F1を走るために必要な国際自動車連盟・FIAの最高峰資格「スーパーライセンス」は、下位カテゴリーでの実績によってすでにクリアしているが、一般の普通免許は手付かずのままだった。
一見すると奇妙に思えるが、カート時代から過密なスケジュールに追われ、学業とサーキット往復の毎日を送る現代の若手F1ドライバーたちにとって、一般免許の取得が後回しになることは決して珍しいことではない。現地への移動もチームの手配する送迎車が基本となるため、プロとしては支障がなかったのだ。
しかし、リンドブラッド自身も、さすがにそろそろプライベートでの不便さを感じ始めていたようだ。
「普通の運転免許を持っていないというのは、ちょっと悲しいよね。最初のうちは、周りへの『ネタ』として面白がれたけれど、最近はだんだん笑えなくなってきた。ちょっと格好悪いし、不便になってきたんだ。 だから今、取得に向けて必死に取り組んでいるところさ。
実は前日の月曜日に、人生初の『仮免実技教習』を受けてきたんだ! 筆記試験はもう合格しているから、あとは実技だけ。いい加減、この宿題を終わらせないとね」
コート上でもコース上でも、波に乗るティーンエージャー
一般道では助手席が定位置のリンドブラッドだが、本職のF1トラック上ではルーキーとは思えない輝きを放ち続けている。
現在、リンドブラッドはドライバーズランキング20ポイントで11位につけており、チームメイトである経験豊富なチームメイトであり、39ポイントで10位のリアム・ローソンの背中を追う。前戦シルバーストンでの母国GPでは見事7位入賞を果たし、モナコGPで記録した自己最高位に並ぶ健闘を見せた。彼の活躍もあり、レーシングブルズはコンストラクターズ選手権で現在6位と、中堅グループのリーダー格として堂々の戦いを展開している。
スパの超高速サーキットを駆け抜けた後は、教習車での“時速40km走行”に頭を切り替えることになるリンドブラッド。F1初の「一般免許を持たない勝者」になる前に、無事に教習所を卒業できるかどうかも、ファンの温かい注目を集めそうだ。
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