ハミルトンとラッセル、メルセデスの前途は「困難」と予想
サウジアラビアGP決勝レースはメルセデスにとってフラストレーションのたまるものとなった。ジョージ・ラッセルはフェルナンド・アロンソをパスするのに苦労し、ルイス・ハミルトンはギャンブル的な作戦がうまくいかなかった。
4列目グリッドを確保したラッセルとハミルトンは、6周目にランス・ストロールのクラッシュによってセーフティカーが導入されると、異なる戦略を取ることになった。
その後、ラッセルはアロンソの後方を走行しながらもなかなか前進することができず、レース終盤にはアストンマーティンにプレッシャーをかけていったものの、最終的には6位でフィニッシュせざるを得なかった。
レース後に反省点を尋ねられたラッセルは、冗談交じりにこう答えた。 「反省点は、レース中ずっとフェルナンドの背中を見ていたこと。40周の間、1.1秒から1.6秒の間にいたから、ちょっと悔しかったよ。」
「彼が速くなったときにも遅くなったときにも、僕は彼について行った。でも、それ以上近づくことはできなかったんだ。」
「長い午後だった。予選とは対照的なフィーリングだったから、クルマの現状とメルボルンに向けて改善すべき点を理解する必要がある。」
メルセデスの現在の順位について、ラッセルはチームのパフォーマンスが一貫していないため、正確な指標を得ることができないと示唆した。
「今のところ、パフォーマンスにはかなりばらつきがある」とラッセルは説明する。「クルマにはポテンシャルを感じているが、残念ながらここ2週末は大事なときにそれを発揮できていない。」
「なぜそうなのか、どうすればいいのかを理解する必要がある。でも、これまで見てきたように、自分たち、マクラーレン、アストンマーティン、フェラーリの間は非常に接近している。」
7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンは、ミディアムタイヤでのスティントを37周目まで伸ばし、ピットストップでハードコンパウンドに交換。9番手でレースを終えたハミルトンは、作戦がうまくいかなかったことを認めながらも、試す価値はあったと主張した。
「作戦はロングで行くことだった」とハミルトン。「出来ることはすべてやった。VSCか何かを期待してベストを尽くしたけど、結局はそれは来なかった。でも、賭ける価値はあった。残念なことに少し後退してしまい、順位を落としてしまったけど、全力を尽くしたし、それが僕の獲得できる最高の結果だった。」
ジェッダで行われたイベントではW15がバウンドに苦しんでいたようだが、これは過去2シーズンで特にメルセデスに影響を与えた問題である。ハミルトンは、F1パドックが次戦オーストラリアGPに向けて準備を進めるなか、メルセデスには改善すべき点があると感じているようだ。
「次のレースはチャレンジングなものになるだろう」とハミルトンは予想する。「高速サーキットはすべて、今のパッケージでは不利になると思う。でも、低速は良いだろうし、中速のいくつかはそれほど悪くない。だから、パフォーマンスを高める必要があるね。」
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