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【マイアミGP】アントネッリ「ミスは一切許されない状況だった」—ノリスの猛追をしのいだ勝利の舞台裏を語る

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2026年F1マイアミGPで自身3度目のグランプリ制覇を果たしたメルセデスキミ・アントネッリ。しかし今回の勝利は、これまでとは一味違う「際どい勝利」だった。スタートのミスで自ら窮地に陥り、ランド・ノリスの猛烈なプレッシャーに終始さらされながらも、冷静な戦略とタイヤ交換のタイミングで切り抜けた。19歳のアントネッリが、その舞台裏を赤裸々に語った。

「良いレースだったが、決して楽ではなかった」—すべての要素が詰まった一戦

3連勝でチームメイトのジョージ・ラッセルに対するランキング首位の座をさらに固めたアントネッリ。しかし今回のマイアミは、圧倒的なペースで独走するという従来のパターンとは異なる展開となった。

アントネッリはレースをこう振り返った。

「良いレースだったし、特別な勝利になった。決して楽な展開ではなく、あらゆる要素が詰まった内容だった。スタートはまたしてもあまり良くなかったし、自分のミスもあった。でも、そのミスの後、展開に恵まれたのは幸運だったよ」

F1参戦2年目のアントネッリはスタートに極めて苦戦しており、順位を落としては追い上げるという展開を繰り返している。それでも4戦を終えて100ポイントを獲得し、選手権をリードしている。

エネルギーマネジメントのミスでノリスに先行を許す

レース中盤、シャルル・ルクレールとノリスとの三つ巴のバトルの中でアントネッリは痛恨のミスを犯した。

「僕とシャルル、ランドの間で激しい争いになった。その後、ランドに抜かれてしまったんだ。エネルギーマネジメントで小さなミスをしてしまい、彼を追いかけなければならなかった」

アンダーカットで逆転—しかし「追われる立場」に

ピンチを救ったのは完璧なタイミングのタイヤ交換だった。アンダーカットを成功させてノリスの前に出たアントネッリだったが、今度は猛烈な追撃を受ける立場になった。

「幸いなことにアンダーカットが非常にうまく機能して、今度は僕が追われる立場になった。でも、ランドは速くてかなりのプレッシャーをかけてきたから、簡単ではなかったよ。一歩もミスは許されないと分かっていた」

「ストレスフルだった」—ノリスはオーバーテイク寸前まで迫った

史上初めて10代で選手権首位に立つアントネッリは、昨年のワールドチャンピオン・ノリスとの終盤の戦いについて、正直なコメントを残した。

「とてもストレスフルだった。彼は時折、オーバーテイクモードに入る寸前のところまで迫っていたからね。彼の強さは分かっていたし、ミスをすれば終わりだと自覚していた。コンディションもトリッキーで、雨で路面のラバーが流されて非常に滑りやすくなっていたから、決して簡単ではなかった。でも、無事にトップでチェッカーを受けられて本当に嬉しいよ」

100ポイントで選手権首位をキープし、F1史上初の3連続ポール・トゥ・ウィンという偉業も達成。それでも「ミスは許されない状況だった」と語るアントネッリの言葉には、19歳らしい真摯さと成熟した冷静さの両面が滲んでいた。

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