F1ドライバー、中国GPでのスプリント形式に否定的な発言

4月19日から21日の週末、F1は2019年以来となる上海に踏み込み、2024年のF1第5戦である中国GPを開催する。
F1の中国復帰は、今シーズン最初のスプリント形式のレースとも重なる。

ドライバーやチーム、ファンの間で未だに全面的な支持を得られていないスプリント形式だが、今シーズンは6つのグランプリ週末で行われる予定だ。
そして今シーズンは、2019年の上海での最後のレース以来、どのチームも走っていない中国GPから始まる。

新世代のマシンでの中国サーキットのデータを誰も持っていないにもかかわらず、スプリントレースを開催することには難色が示されている。
特に、ドライバーたちは金曜日にわずか1時間のフリー走行の中でサーキットを学び、データを収集し、マシンをセットアップし、同日に予定されているスプリント予選に備えなければいけないためだ。

「これは非常に賢明な方法だ」と、上海でスプリント形式を開催することについての考えを聞かれたマックス・フェルスタッペンは皮肉な口調で述べた。

「サーキットから長年離れていると、何が起こるか分からない。普通のレース週末を開催する方が良かったと思う」

「おそらく、彼ら(FOM)が見たいと思っているように、物事を少しショーのように動かすためのものだろう。しかし、ドライバーとパフォーマンスの観点からは、最善のことではない」

「ショーとしては良いだろうが、準備の面では難しいだろう」と、フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスも付け加えた。

フェラーリのカルロス・サインツは、オーバーテイクが比較的容易な上海サーキットでスプリント形式を開催することは「理にかなっている」と考えているが、長年開催がなかった中国でスプリントを計画することはF1にとって大きなリスクだと指摘した。

「オーバーテイクのチャンスが多いので、その観点からはスプリントレースをすることは理にかなっている」とサインツは述べた。

「しかし、現在のマシンとルールでは、サーキット上のわずかな凹凸でも危険になりうる(上海は凸凹のあるサーキットとして知られている)。だから、何年も開催をしなかった後にスプリントレースを計画するのは賢明ではない」

「新しいアスファルトが敷設中だと聞いたので、不確定要素が多い。観戦する人たちにとってはショーになるかもしれないが、エンジニアやドライバーや、僕の意見としてはこのリスクを取るべきではない」

2019年に開催された最後の中国GPの優勝者は、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。
ハミルトンは、当時のチームメイトであったバルテリ・ボッタスと元フェラーリのセバスチャン・ベッテルを抑えた。

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