小松氏、激戦のミッドフィールドで完璧な実行力に焦点

小松礼雄氏
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ハースのチーム代表である小松礼雄氏はオーストリアGPの木曜日メディアデーに、ハース・ホスピタリティ内で記者団に対し、F1の競争が激化するミッドフィールドで安定したポイント獲得を実現するためには完璧な実行力が鍵であることを改めて強調した。

チームの最近のパフォーマンスを振り返りながら、小松氏はカナダグランプリをハースが全てが計画通りに進んだ際にポイント争いに挑む力を持っていることの証拠として挙げた。「我々は全てを確実に行い、ポイントを獲得した」と小松氏は述べた。「一つでも間違えると脱落してしまうのは非常に簡単だ。それがこのゲームの本質であり、集中し続けなければならない」

小松氏は今のフィールドにおいて成功と失敗を分ける僅かなマージンを強調した。「ポイント獲得とQ1敗退の間にはそれほど差がない。チームがP6やP7からポイント圏外まで落ちるのにはそれほど時間はかからない」と述べ、ミッドフィールドはシーズン開始時に予想していた通り激戦が続いていると付け加えた。「遅いチームは存在しない。ベストを尽くして争いに参加するしかない」

開発の優先順位について、小松氏はチームの注意が既に来年のマシンに大きくシフトしていることを再び強調した。「我々のリソースの大部分は来年に向けられていると言えるだろう」と述べ、2025年と2026年の取り組み配分について具体的な割合を明かすことは控えた。

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カナダグランプリを振り返って、小松氏は厳しいコンディションでのエステバン・オコンのタイヤマネジメントを称賛した。「彼はタイヤマネジメントが上手く、非常に良い感覚を持っている。カナダは非常に、非常に良かった」と小松氏は語った。また、チームがその状況を予想していたことも指摘した。「日曜日にカナダで実際に起こったシナリオは、我々が起こり得ると見ていたシナリオの一つそのものだった。エステバンは非常によく実行した」

しかし、彼はまたポイントをあと一歩のところで逃し、角田裕毅を上回った若いルーキードライバーのオリバー・ベアマンも称賛した。

モントリオールでレッドブルやフェラーリなどのライバルがオコンに追いつけなかったことに驚いたかと問われた小松氏は、戦略とタイヤ選択が決定的な要因だったと指摘した。「P1からP13まで、ノリスとルクレール以外は誰もハードタイヤでスタートしなかった。エステバンより前にいたベアマンも含めてだ。ミディアムタイヤが終わった瞬間、エステバンは集団の前に出た」と述べた。

ハースがレッドブル・リンクでの週末に向けて準備を進める中、小松氏のメッセージは明確だった。マージンが非常に僅かな中、チームがシーズンの好調なスタートを基盤に更なる発展を望むなら、エラーの余地はない。昨年ハースは両車でオーストリアでポイントを獲得したが、それも状況によるものであり、今回同じような結果を再現することは困難だろう。

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