ヴォルフ代表、カナダGPの激闘を振り返る「チーム内バトルはギリギリ許容範囲」
2026年F1第5戦カナダGPで、メルセデスの2台が激しいチーム内バトルを繰り広げた。チーム代表のトト・ヴォルフ氏はその攻防を「ギリギリ許容範囲だった」と振り返り、「あと10%穏やかなレースなら全員が満足していただろう」と本音を明かした。
フロントロウ独占から始まった一騎打ち
メルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリは、フロントロウを独占して決勝に臨んだ。
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのレース序盤、両者は接触寸前のホイール・トゥ・ホイールバトルを展開。何度もポジションを入れ替えながら激しく争い、一時はスチュワードによる調査対象となる場面もあった。
それでも両者は接触を避けながら戦い続け、観客を沸かせる白熱した攻防を演じた。
首位ラッセルを襲った突然のトラブル
しかし、その戦いは突然終わりを迎える。
首位を走行していたラッセルのマシンが技術トラブルに見舞われ、コース上でストップ。無念のリタイアを喫した。
マシンを降りたラッセルは怒りと失望をあらわにし、ヘッドレストをコース脇へ投げ捨てた。この行為に対し、後に5,000ユーロの罰金(当初は執行猶予付き)が科されている。
アントネッリが今季4勝目

チームメイトの脱落後もアントネッリは冷静な走りを続け、今シーズン4勝目を挙げた。
これによりラッセルとの差を43ポイントに拡大し、タイトル争いにおける優位性をさらに強める結果となった。
ヴォルフ代表の複雑な心境
レース後、ヴォルフ氏は勝利を喜びながらも、次のように語った。
「勝利は勝利であり、素晴らしいことだ。キミはその勝利に値する。ただ、チームとしては複雑な気持ちだ。ジョージがレースをリードしていたのに、マシントラブルによって彼を失望させてしまった。それは受け入れがたいことだ。本来なら2台とも最後まで走り切り、誰が勝利に値するのかをコース上で決めてほしかった」
また、激しいチーム内バトルについてはこう評価した。
「ギリギリ許容範囲だった。おそらく、あと10%穏やかなレースであれば全員が満足していたと思うが、まぁ良しとする」
次戦へ向けて冷静な対話を重視
ヴォルフ氏は、次戦モナコGPまでに両ドライバーと今回のバトルについて話し合う考えを示した。ただし、レース直後の感情的な状態で議論を行うべきではないとも強調している。
「まずは感情を落ち着かせ、ジョージのメンタル面がよりいい状態にあることを確認してから、彼らと話したいと思う」
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