【バルセロナGP予選】ヴォルフ代表、ラッセルのポールを称え、決勝の鍵を語る
2026年F1第7戦バルセロナ=カタルーニャGP予選でジョージ・ラッセルが今季3度目のポールポジションを獲得し、メルセデスがフロントロウとは別に全体的な支配力を示した土曜日となった。チームメイントのキミ・アントネッリは3位に落ち着いたが、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフ氏は両ドライバーの結果に前向きな評価を下した。そして決勝については厳しい現実認識を示した。「ターン1ではレースを勝てない。失うだけだ」
「予選前から、ラッセルがポール候補だと思っていた」
ウォルフはラッセルの予選パフォーマンスを惜しみなく称えた。「ジョージはこの週末を通じて、全員の中で最も速いドライバーだった。もし予選前にポールの有力候補を聞かれたら、ジョージと答えていただろう。週末を通じてトップフォームにあり、最近の不運から気持ちを立て直し、高い集中力を保ち、ここまで印象的なパフォーマンスを見せている。彼がいかに優れたドライバーかを、全員に改めて証明してくれている」
ラッセルのポールポジションはこれで今季3度目。開幕戦メルボルン、第5戦カナダに続くもので、いずれも高い走行精度が求められるサーキットでの達成だ。ここ2戦でモナコGPとカナダGPをペナルティとリタイアでノーポイントに終わっていたが、バルセロナでラッセルは完全に復活の狼煙を上げた。
ヴォルフ代表はさらに付け加えた。「彼が決勝でもこれを続ければ、優勝争いができる。今週末は好調であり、みんなに自分の実力を見せてくれている」
アントネッリの3位「2年目として十分なリザルト」
世界選手権リーダーのアントネッリについては、状況への理解と期待を込めてこう語った。
「キミに関しては、FP1での走行機会の少なさが若干タイムに影響したが、それでも3位は確かな結果だ。彼がF1でまだ2年目であること、そして非常に速いチームメイトがいることを忘れがちだ。FP2でのロングランペースは競争力十分だった。だから彼がこのレースを楽しみにしているのは間違いない」
アントネッリはFP1をフレデリク・ヴェスティの代走により欠場しており、他のドライバーと比べてバルセロナでのデータ収集が少ない状態で予選に臨んでいた。それでも3位という結果はウォルフの目に十分映った。なお現在のWMスタンディングでは、アントネッリはフェラーリのルイス・ハミルトンに66点の差をつけてトップを走っている。
「ターン1はレースを勝つ場所ではなく、失う場所だ」
決勝レースについてヴォルフ代表は、スタートでの焦りを戒める慎重な姿勢を示した。
「長いレースになるだろう。タイヤの高い摩耗が予想される。ターン1に最初に入りたいのはやまやまだが、そこでレースを勝てるわけではない。失うだけだ。タイヤをしっかりケアして、良いペースを見つけて、終盤前の状況を見極めることが重要になる」
バルセロナのターン1はストレート後の低速コーナーで、スタート直後のアウト側コースはダーティサイドとなる。ラッセルのポールポジションはターン1でのクリーンエアを意味するが、2番手ハミルトン、3番手アントネッリとの接近戦ではリスクも伴う。ウォルフはそこを焦らず、レース全体での戦略で勝負することを明確に宣言した。
タイヤについてはFP2でのロングランデータがメルセデスの優位を示しており、マルチストップ戦略のマネジメント能力こそが日曜日の勝負を決める可能性が高い。
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