ラッセル、苦悩と重圧を吐露「受け入れるのは簡単じゃない」
バルセロナGPで2位表彰台に返り咲いたメルセデスのジョージ・ラッセル。しかし、ドライバーズランキング3位という現在の立ち位置は、彼がシーズン前に思い描いていたものとは大きく異なっている。
開幕前、ラッセルはドライバーズタイトル獲得の最有力候補と見られていた。しかし、7戦終了時点でランキング首位に立っているのはチームメイトのキミ・アントネッリ。さらに、かつてのチームメイトでありフェラーリ移籍2年目のルイス・ハミルトンにも、バルセロナでは先行を許す結果となった。
カナダGPでのリタイア、モナコGPでの混乱とペナルティによる失速を経て、ようやくバルセロナで2位を掴み取ったラッセル。メルセデスでの通算100戦目を迎えた彼は、レース後のインタビューで率直な胸中を語った。
努力だけでは覆せない現実への葛藤
「本当にタフだよ。F1は決して簡単なスポーツじゃない。僕たちはこの夢を現実にするために、人生のすべての時間を惜しまず、毎日ハードワークを続けているんだ。
それでも、自分のコントロールが及ばない外部の要因によって物事が不利な方向へ進んでしまったり、期待していたようなパフォーマンスが発揮できなかったりすると、それを受け入れるのは本当に難しいことなんだ」
そして、自らを鼓舞するようにこう続けた。
「だからこそ、毎日さらに深く掘り下げて努力し続け、なぜ自分たちがこの戦いに身を投じているのかという原点を思い出す必要がある。
ランド(ノリス)が『ルイスは子供の頃のアイドルだった』と話していたけれど、15年前の僕たちが、将来この3人で表彰台を分け合うなんて想像できなかったと思う。もちろん、僕もランドも表彰台の真ん中に立ちたかったけれど、こういう特別な瞬間があるからこそ、僕たちはレースを続けているんだ」
タイトル争いより目の前の戦いへ
ドライバーズタイトルの可能性について問われると、ラッセルは長期的な展望よりも、目の前の課題に集中する姿勢を示した。
「正直、今はチャンピオンシップのことは全く考えていない。自分がコントロールできることだけをコントロールしようと考えている。これからもただひたすらプッシュし続け、プレッシャーをかけ続けるだけさ」
ラッセルにとって、その言葉を証明する機会はすぐに訪れる。次戦オーストリアGPは今週末、レッドブル・リンクで幕を開ける。
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