【オーストリアGP】アストンマーティン、開発方針への結束を強調─クラック氏「決断したら100%コミット」
2026年F1第8戦オーストリアGPの木曜日、アストンマーティンのマイク・クラック氏とホンダF1(HRC)の折原伸太郎GMがメディア対応を行った。競争力低下への厳しい質問が相次いだが、クラック氏は技術論よりも、組織としての意思統一と実行力の重要性を強調した。
裏で続く開発作業

ライバル勢が次々とアップグレードを投入する中でのアストンマーティンの現在地について問われると、クラック氏は率直に状況を認めた。
「私たちが立ち止まっているように映るかもしれない。しかし、実際にはそうではない。裏では多くの作業が進んでいる。ただ、他のチームも前進しているのは事実だ」
開発抑制下でも問われる組織としての一体感
今季の開発を抑制する判断については、リーダーシップによる戦略的な選択と位置づけ、その方針に組織全体で向き合う必要性を訴えた。
「私たちには方針を決断するリーダーがいる。そのような決断をするなら、コミットしなければならない。欠点があると毎週不満を言うべきではない。一致団結して最大限を引き出すことが重要だ」
内部に異論はないのかという問いには、さらに踏み込んだ。
「常にさまざまな意見がある。しかし、コミットすると決めたなら、100%コミットしなければならない。80%コミットして、コーヒーマシンの前で文句を言うのではなくね。ネガティブになること、集中を欠くこと、不満を言うことは簡単だ。私たちは粘り強く、リーダーが示した道を進まなければならない」
ただ、“リーダー”が誰を指すかについては言及しなかった。
アップグレード投入時期は依然として未定

一方で、具体的なアップグレード投入時期については明言を避けた。
「全員が全力で取り組んでいる。可能な限りスケジュールを前倒しし、準備が整い次第投入する」
折原氏も同様に、具体的な時期への言及は避けた。新型パワーユニット(PU)については夏頃を目標としているものの、「夏とはいつか」という記者の質問にはこう答えた。
「夏休み前か、夏休み後か。難しいところだ」
また、今季中にさらにもう一段階の進化版PUを投入する可能性については否定した。
「今年は夏頃に新しいエンジンを投入する計画だ。今年中にさらにもう1ステップあるとは考えていない。小さなステップではないが、奇跡でもない。合理的な改善を持ち込もうと努力している」
シャシーとPUは独立して開発、投入順は準備状況次第

もうひとつ明らかになったのは、マシン側のアップグレードとホンダの新型パワーユニットが互いに依存していないという点だ。
つまり、シャシーパッケージが先に投入される可能性もあれば、逆にPU側が先行する可能性もある。どちらが先になるかは、それぞれの開発準備状況次第となる。
高地でのターボ挙動が週末の重要テーマに
また、オーストリアGP特有の課題についても触れた。
高地に位置するレッドブル・リンクではターボチャージャーへの負荷が大きく、2026年レギュレーションではMGU-Hが存在しないことから、その影響はさらに複雑になっている。
「ターボチャージャーがどう振る舞うか、このコースでエンジンがどう機能するかを確認することが主要な関心事だ。フリー走行での最重要ポイントとなる」
アロンソの去就判断は夏以降が焦点

フェルナンド・アロンソの去就について質問が及ぶと、クラック氏は過度な警戒感は示さなかった一方、夏頃には何らかの動きがあるとの見通しを示した。
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