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アントネッリ、聖地の強風を制すも日曜の“フェラーリ包囲網”に警戒。ラッセルは前代未聞のミスを告白

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kimi antonelli mercedes British GP

気温24度、路面温度42.8度の眩い太陽が降り注ぐなか行われた、伝統のシルバーストン・サーキットでのイギリスGP予選。メルセデスのキミ・アントネッリがQ3の最終局面で完璧なアタックを披露し、1分28秒111で今季9戦目にして自身5度目となるポールポジションを手中に収めた。

しかし、セッション直後のアントネッリが明かしたのは、コックピット内で感じていた極限のプレッシャーと、日曜日の52周に向けた現実的な危機感だった。

アントネッリ-「先頭でのコースインは本当にストレスだった」

Q3の最終ラン、路面コンディションが刻一刻と改善していくなか、アントネッリはメルセデス陣営のタイムスケジュールによって、全車の一番先頭でピットを後にすることを強いられた。これに対しセッション中には無線で不満を爆発させる一幕もあったが、若き天才はその逆境を実力でねじ伏せた。

「本当にストレスを感じていたんだ。最後の一発勝負のときに、自分が一番最初にコースへ出ていくなんて誰も好まないからね。だけど、最終ラップは信じられないほどクリーンにまとめることができた。

すべてのピースが噛み合ってくれたよ。特に今日のシルバーストンは風が非常にトリッキーで、マシンの挙動が完全に予測不可能な状態になっていたから、その中でこのポールポジションを獲れたことは、いつも以上に最高の気分さ」

スプリントレース終了後、他のトップチームがパルクフェルメ解除を利用して大幅なセットアップ変更に踏み切るなか、メルセデスはあえて「何一つ変更しない」という決断を下していた。

「僕たちはマシンのセットアップを一切変更しなかった。スプリントの時点で最高のバランスが見つかっていたし、その一貫性があったからこそ、この難しい予選を自信を持って戦い抜くことができたんだ」

日曜日の難敵-背後に潜む「赤い影」の共闘を警戒

しかし、土曜日スプリント勝利と本予選ポールの完全制覇を達成した今も、アントネッリの視線は冷静に足元を見つめている。グリッドのすぐ後ろ2番手・3番手には、フレドリック・バスール代表が「異なる戦略でのハサミ打ち」を予告しているフェラーリの2台が牙を剥いているからだ。

「明日の決勝レースが簡単ではないことは百も承知さ。何と言っても、僕のすぐ真後ろには2台のフェラーリがピタリとつけているんだ。彼らは間違いなく、僕を仕留めるために組織的に共闘してくるだろう。

フェラーリのレースペースが強力なのは分かっているけれど、僕たちのスピードもスプリントで証明されている。明日も同じような輝きを放ち、素晴らしいレースができることを願っているよ」

予選の舞台裏-ラッセルの前代未聞のミスと、レッドブルの明暗

今回の予選では、上位陣の明暗が激しく分かれる展開となった。

Q1開始早々、ターン7のグラベルへと飛び込みフロントノーズを大破させたジョージ・ラッセル。メカニックの驚異的な修復作業により4番手グリッドを確保したものの、ラッセルは自責の念を隠さなかった。 「本当に奇妙だった。これまでの僕の全レースキャリアにおいて、あそこでブレーキをロックさせて飛び出すなんてミスは一度もしたことがない」と無線で困惑を語り、シルバーストンの風の恐ろしさを裏付けた。

また、中段グループではQ1でフランコ・コラピントがターン12で痛恨のスピンを喫し、その黄旗の煽りを受けたエステバン・オコンが「コンマ25秒を失った。あれがなければQ2に行けた」と悔やみ、17位でノックアウト。アストンマーティンのアロンソ(22位)、ストロール(21位)、キャデラックのペレス(20位)らと共にQ1で姿を消す大波乱となった。

さらにQ2・Q3では、レッドブル・レーシングのイサック・ハジャーがフェルスタッペンを終始凌駕する素晴らしい走りで5番手を獲得した一方、エンジン不調にキレるフェルスタッペンは7位。マクラーレンにいたってはザク・ブラウンCEOが「完全にスピードが行方不明だ」と認める通り、ノリス6位、ピアストリ8位と、Q3最終盤でのアンセーフリリース(リンブラッドとピアストリの接触未遂)の審議も含め、精彩を欠いた。

アントネッリを、2頭のフェラーリ、ルクレール&ハミルトンが戦略の罠で追い詰める構図となった2026年イギリスGP。19歳のポイントリーダーが聖地で王者の走りを貫き通すのか、フェラーリのチームプレイが炸裂するのか。運命の決勝レースのシグナルは、間もなく消灯する。

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