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ピアストリ、シルバーストンと2026年マシンの“最悪の相性”が招く危機を告白。「コース上は危険なカオスになる」

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oscar piastri mclaren British GP

マクラーレンのオスカー・ピアストリがイギリスGP決勝を前に、パドックのエンジニア陣が最も恐れていた「技術的悪夢」が現実のものになると警告した。ピアストリによれば、伝統のシルバーストン・サーキットと2026年レギュレーション世代のマシンは、まるで「水と油」のように噛み合っていないという。

その原因は、近代F1の勝敗を分ける電気エネルギーの回生システム、MGU-Kなどによる充電効率にある。

背景-オーストリアとは真逆のレイアウトが招いた「充電不能の罠」

6月末に行われた前戦オーストリアGPでは、長いストレートの後にタイトな低速コーナーが続くため、ドライバーは強いブレーキングによって容易にバッテリーを満タンにすることができた。

しかし、かつての飛行場跡地に作られたシルバーストンは、ストレートの後に「超高速コーナー」が連続する。ドライバーはブレーキを踏み込んでマシンを止める必要がないため、1周のうちにバッテリーを再充電するための十分なエネルギーを回収(回生)することが極めて困難なのだ。その結果、多くのマシンがラップの終盤に「電気のパワー」を使い果たし、ストレート上で突如として失速する現象が多発している。

ピアストリ-「1周目のコース上は、正直言ってかなり危険だった」

土曜日に行われた17周のスプリントレースですでにその予兆を体験したピアストリは、ヘルメットの中で感じていたリアルな恐怖を次のように振り返った。

「スプリントの1周目は、電気エネルギーの使い方の面で『純粋なカオス』そのものだった。ストレートの途中で突然パワーが落ちるクルマがいて、背後から追いかける側としては、いくつかのセクションで『正直に言って、かなり危険だ』と感じる瞬間が何度もあった。

これが、いま僕たちが手に入れている2026年世代のレースマシンの技術的な現実なんだ。

前のクルマを追従しているとき、ダウンフォースが抜けるだけでなく、いつ相手のバッテリーが切れるか分からないから、自分のマシンをコントロール下に置いておくことすら難しかった。決勝に向けて早急に分析しなければならない課題が山積みだよ。だけど少なくとも、僕たちは日曜日のレースで何が起きるか、そのプレビューを目撃した。間違いなく、完全なカオスが僕たちを待っている」

決勝への展望-メルセデスとフェラーリの「知性」にアドバンテージか

予選7番手に沈んだレッドブルのマックス・フェルスタッペンも「直線が遅すぎてバッテリーを使い果たし、セクター3で空っぽになった」と激怒していた通り、このエネルギー管理の優劣は、日曜日の52周の長丁場でさらに残酷な形で表面化するだろう。

現時点でこのチェスゲームを最も完璧にコントロールしているのは、スプリントを制し本戦のポールも獲得したキミ・アントネッリ、そしてフロントローに並ぶシャルル・ルクレールらフェラーリ陣営だ。マクラーレンのピアストリは8番手、ノリスは6番手から、この「エネルギーが枯渇する高速バトル」に挑まなければならない。

聖地シルバーストンの風が巻き起こすマシンの不安定さに加え、コースの至る所で「バッテリー切れ」による急減速とオーバーテイクが乱発する決勝レース。マクラーレンの若き実力者が予言した通り、チェッカーフラッグが振られるその瞬間まで、誰が生き残るか分からない大波乱のサバイバルレースが幕を開けようとしている。

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