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ヴォルフ代表、コストキャップ口撃に激怒したバスール氏を再挑発。25年の友情に亀裂か

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イギリスGPのトラック上ではメルセデスのキミ・アントネッリとフェラーリ勢が極限のフロントロー決戦を繰り広げているが、パドックのコントロールルーム裏では、チーム代表によるさらにドロドロとした「心理戦」が展開されている。

事の発端は、前戦オーストリアGPでメルセデスのトト・ヴォルフ代表が、フェラーリの度重なる大規模アップデートに対して放った不気味な一言だった。ヴォルフ代表は当時、次のように語っていた。

「私の見解では、フェラーリは近いうちに資金が底を突くはずだ。コストキャップのルールがあるからね。少なくとも、我々メルセデスには彼らのような頻繁なアップデートを施す財政的余裕はない。同じルールが全チームに公平に適用されていることを願うよ。“願わくば”ね」

バスール代表の逆襲-「我々が開発すると『不正』呼ばわりか」

この「裏に不正が隠されているのではないか」とも受け取れる不敵なニュアンスに、フェラーリのフレドリック・バスール代表はシルバーストンでの木曜公式記者会見で猛反発。「メルセデスやレッドブルが開発すると彼らは『天才』と称賛され、我々フェラーリが開発すると『不正』と呼ばれる。じつに皮肉な話だ」と不快感を露わにした。

さらにバスールは、ヴォルフ代表とこの件について直接対話したのかと問われ、「会話を避ける方が賢明だった」と、あえて旧友との接触を遮断したことを明かしていた。

ヴォルフ代表の再反論-「見出しだけ読まずに、発言の中身を読め」

これに対し、土曜日の予選終了後にドイツの専門チャンネル『Sky』の直撃を受けたヴォルフ代表は、自身の発言が誤訳でも誤引用でもないと強調しつつ、バスール代表の“過剰反応”を鼻で笑い飛ばした。

「フレッド(バスール)はメディアの『見出し』だけを読むのをやめて、私の発言の『中身』をちゃんと読むべきだね。そうすれば、私が何を言ったのか正しく理解できるはずだし、何でもかんでもすぐに個人的な攻撃として捉える悪癖も治るだろう。

私は決して彼らが不正をしているなんて言っていない。ただ、これだけ一気に新型パーツを投入したのだから、シーズン後半には開発をトーンダウンせざるを得ないだろうという、極めてシンプルな**『予算制限における事実』**を述べただけだ」

そう釈明したヴォルフ代表だが、続く言葉で25年来の友人のプライドをさらに逆撫でするような辛辣なコメントを付け加えた。

「まあ、フレッドはすぐに激怒して我を忘れるタイプだからね。私は彼を25年も知っているから、そういう性格なのはよく分かっているよ」

揺らぐ友情-「私たちは友達である前に、冷酷な競争相手だ」

長年、パドックでもパブリックでも良好な関係を築き、時には共闘してきたヴォルフ代表とバスール代表。今回の舌戦は、その強固な友情にひびを入れるものになるのだろうか?

メディアからその点を問われた代表は、眉をひそめながらも、現在のF1界における冷酷な現実を突きつけた。

「私たちは、何よりもまず第一に『冷酷な競争相手』なんだ。 ビジネスである以上、関係が良い時もあれば、このように非常に緊迫した難しい時期を通過することだってあるさ」

日曜日の決勝レースでは、ポールポジションのアントネッリを、2位ルクレールと3位ハミルトンがバスール代表の予告した「戦略トリック」でハサミ打ちにする構図が出来上がっている。トップチーム間のコストキャップを巡る疑惑と、代表同士のプライドをかけた場外乱闘。この政治的緊張感が、シルバーストンの決勝をより一層ピリついた、一触即発の戦いへと変貌させようとしている。

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