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シュタイナー氏、ボッタスに「D」評価─キャデラックのシート争いに角田裕毅が浮上

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valtteri bottas cadillac f1 ボッタス、マイアミでエスカレード盗難被害 シュタイナー氏、ボッタスに「D」評価─角田がキャデラック候補に浮上

元ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナー氏が、キャデラックのバルテリ・ボッタスに厳しい中間評価を下した。ポッドキャスト『Red Flags』での発言を、独メディアの『Speedweek』が報じている。

シュタイナー氏はボッタスに「D」、セルジオ・ペレスに「C」の評価を与え、シーズン途中にドライバー交代が行われる場合には、対象となるのはボッタスの方だとの見方を示した。

キャデラックのドライバーラインアップをめぐる議論が再び活発になる中、2027年の候補として角田裕毅の名前も浮上している。

シュタイナー氏が指摘したボッタスとペレスの差

sergio perez cadillac キャデラックのセルジオ・ペレス

シュタイナー氏の発言は率直だった。『Speedweek』によれば、ペレスについては合格点に値すると述べている。競争力や信頼性に欠けるマシンを与えられながらも、最後まで戦い続けようとする姿勢を評価した形だ。

「ドライバーがどれだけ努力しているかを見なければならない。こういう状況では、苛立って走るのをやめてしまうのは簡単だ。走り続けているチェコ(ペレス)に敬意を表したい」

一方、ボッタスに対する評価は厳しい。

「彼はDに値すると思う。今のところペレスの方が単純に上だ。見たところ、バルテリはペレスがまだやろうとしていることを、すでに諦めてしまっている」

さらに、シーズン途中にドライバーをひとり交代させるのであれば、対象になるのはボッタスだと予想した。

「彼の結果はそれほど良くない。バルテリは違う何かを期待していたのだと思う」

ハンガリーGPでも明暗が分かれる

直近のハンガリーGPでも、両者の状況には違いが見られた。

ボッタスはブレーキの発火により14周でリタイア。ペレスも完走には至らなかったものの、70周のうち48周を走り切っている。

2台ともチェッカーフラッグには届かなかったが、走行距離には明確な差が生じた。

cadillac F1 management キャデラック

今季11戦を終えた時点でボッタスの完走は6戦、ペレスは7戦。両者とも未だ無得点で、11戦終了時点でポイントを獲得していないドライバーは、ランス・ストロールを含めて3人のみとなっている。

もちろん、キャデラックのマシンそのものが十分な競争力を備えていないことも考慮する必要がある。それでも、シュタイナー氏が指摘した“戦い続ける姿勢”という観点では、ペレスの方が好意的に評価されているようだ。

角田が候補に浮上する理由

yuki tsunoda red bull 
角田裕毅
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仮にキャデラックがシーズン途中、あるいは来季のドライバーラインアップを見直す場合、角田は有力な候補のひとりになり得るだろう。

角田のマネジメントは2027年に向けて複数チームと協議を進めているとされ、広く報じられているハースとの交渉に加え、キャデラックも候補のひとつとして伝えられている。

その背景には、いくつかの理由がある。

キャリアの勢いと戦い続ける姿勢

第一は、ドライバーとしてのキャリアとモチベーションだ。

角田はまだF1キャリアの中盤に差しかかった段階であり、これから長く活躍できる可能性を持つ。キャデラックのように新たにF1へ参入したチームにとって、長期的な成長をともに目指せるドライバーであることは大きな意味を持つ。

レッドブルでの育成を経て、角田は競争力に苦しむマシンでも結果を追い続けてきた。シュタイナー氏がペレスについて評価した“戦い続ける姿勢”という点でも、角田との親和性は高い。

また、2025年の苦戦についても、すべてをドライバー側の責任と見るのは適切ではない。マシン側の問題も大きく、角田の評価をそのシーズンの成績だけで判断するべきではないという見方は、現在も残っている。

キャデラックにとっての市場価値

第二に、市場面でのメリットがある。

キャデラックにとってF1参戦は、アメリカ国内でのモータースポーツ人気を取り込むだけでなく、グローバルでブランドの存在感を高める機会でもある。ゼネラルモーターズにとっても、F1という世界的な舞台を活用する以上、米国以外の市場にも訴求できるドライバーは大きな価値を持つ。

角田はアジア市場で最も人気のあるドライバーのひとりであり、近年はアメリカでも認知度を高めている。新規参入チームとしてブランドを確立していくキャデラックにとって、こうした市場横断的な訴求力は魅力になり得る。

過去にも候補として名前が挙がった

そして第三に、キャデラックと角田の間にはすでに接点がある。

キャデラックが2026年のドライバーラインアップを検討していた段階で、角田の陣営に接触したと伝えられていた。当時から候補のひとりだったものの、レッドブル側が移籍を認めなかったことで実現には至らなかった。

しかし、現在の状況は当時とは異なる。

角田の契約をめぐる環境は変化し、パドックでの評価も上向いている。さらに、レッドブル側のドライバー事情も大きく変わった。昨年移籍を阻んだ要因が、今回同じように機能するとは限らない。

パワーユニットをめぐる可能性も

ホンダ パワーユニット engine
ホンダ パワーユニット

長期的な視点では、キャデラックとホンダの関係も興味深い論点になる。

キャデラックは現在、フェラーリからパワーユニット(PU)の供給を受けているが、将来的なPU戦略については今後も注目される。ホンダはアストンマーティンとのワークス体制を構築している一方、競争力を維持するために実戦データを蓄積できる環境を重視し、複数チームへの供給を模索する可能性も指摘されている。

もちろん、角田の起用とPU供給を直接結び付けることはできない。ただ、ドライバー、メーカー、チームの関係が複雑に絡み合うF1では、こうした要素も2027年以降の勢力図を考えるうえで無視できない。

シーズン途中の交代はあるのか

valtteri bottas cadillac f1 キャデラックのバルテリ・ボッタス

もっとも、現時点でキャデラックがボッタスを交代させると決まったわけではない。

ボッタスはチームとの契約下にあり、2027年の体制についてもチーム側は公に認めている。したがって、現段階ではあくまでシュタイナー氏の見解と、パドックで浮上している可能性のひとつとして捉えるべきだろう。

今後のレースでボッタスが結果を残せるか、そしてチームがそのパフォーマンスをどう評価するかが重要になる。

ザントフォールト、モンツァ、バクーと続く数戦で状況が改善すれば、現在の体制が維持される可能性は十分にある。しかし、結果やパフォーマンスに大きな変化が見られなければ、ドライバーラインアップをめぐる議論は具体化していくであろう。

2027年の日本人ドライバー事情にも影響

より大きな文脈で見れば、角田が来季のシートを獲得する余地は依然として残されている。今後3戦から5戦でドライバー市場がどのように動くかが、その行方を左右することになりそうだ。現時点ではハースが有力な選択肢として注目されているが、キャデラックも新たな候補として浮上してきた。

両チームがシーズン後半にどのような判断を下すのかは、角田だけでなく、日本人ドライバーの2027年シート争いにも影響を与える。平川亮のハースでの去就も含め、今後のドライバー市場はさらに流動的になる可能性がある。

2027年のグリッドに日本人ドライバーが2人並ぶシナリオも、まだ視野に入っている。そのうちのひとりがキャデラックのシートを手にするのか。シュタイナー氏のボッタス評をきっかけに、角田をめぐる2027年のシート争いは新たな局面を迎えつつある。

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