【モナコGP】ホンダ折原GM「Sakuraでトルクデリバリーを改善、今週末から投入」―新PUはFIA判断待ち
2026年F1第6戦モナコGPの開幕を翌日に控えた木曜日、アストンマーティンのマイク・クラック氏とホンダF1(HRC)の折原伸太郎GMによる合同メディアセッションが行われた。セッションでは、ホンダ製パワーユニットの改良状況やモナコGPに向けた取り組みについて語られた。
Sakuraのダイノでトルクデリバリーを改善―モナコ向けアップデートを投入
ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原氏は、モナコ特有の課題に対応するための準備について説明した。まず、ドライバー・イン・ザ・ループ(DiL)シミュレーターを活用し、エネルギーマネジメントの最適化に取り組んだという。
「モナコではドライバーのアクセル操作とペダルワークが特に重要になる。ドライバー入力を踏まえてエネルギーマネジメントの最適化を進めた」
さらに、HRC Sakuraのダイノ(ベンチ)で進めてきた改善作業についても言及した。
「カナダでもポジティブなサインは見えていたが、モナコに向けてはまだ改善の余地があった。Sakuraでダイノ作業を重ねる中で、トルクデリバリーの正確性を高める方法を見つけた。今週末から投入している」
新パワーユニット投入はFIA判断待ち

シーズン途中で計画されている新仕様パワーユニットの投入については、現在FIAの判断を待っている段階であることを明かした。
折原氏によれば、エンジン開発はCFD解析から始まり、シングルシリンダー試験、そしてV6本体での性能・信頼性評価へと進む長期プロセスであり、数週間単位で進められる作業だという。
投入時期については「夏頃」という見通しが示されたものの、具体的なタイミングへの言及は避けた。
また、性能向上の内容については次のように説明した。
「コンバッション(燃焼)の改良が中心だ。だが、魔法はない。一歩ずつ細かなパフォーマンスを積み上げていく」
クラック氏「Q2進出が成功ライン」―ニューウェイ氏のパドック復帰も
一方、チーフ・トラックサイド・オフィサーのクラック氏は、モナコGPに向けたチームの目標について慎重な見方を示した。
「Q2進出が成功だと考えている」
また、チームの技術顧問を務めるエイドリアン・ニューウェイ氏が今週末パドックに姿を見せる予定であることも明かした。
「彼のここでの経験は非常に貴重だ」
モナコのようにドライバビリティが大きな差を生むサーキットで、Sakuraで進められたトルクデリバリー改善がどこまでパフォーマンス向上につながるのか。そして、ニューウェイ氏のパドック復帰がチームにどのような影響をもたらすのか、注目が集まる。
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