ハースが今F1中団チームとして注目を集める理由
ハースのニコ・ヒュルケンベルクとケビン・マグヌッセンはともにバーレーンGPで素晴らしいパフォーマンスを見せた。VF-24は昨年の車両よりはるかに予測しやすく、ハースには作業する良いプラットフォームが整えられている。
バーレーンGPは確かに決して順調ではなかった。
ランス・ストロールとの接触がヒュルケンベルクを最後尾へと追いやったが、ヒュルケンベルグのレースペースは9位と10位を獲得したアストンマーティンのペアと比較できるものだった。
これは、ハースが昨シーズンどのような位置にいたかを考えると、過剰に評価されることはないかもしれないが、状況を考慮すれば素晴らしい結果であるといえる。一方、チームメイトのマグヌッセンはよりクリーンなレースを展開した。
マグヌッセンは予選ではトップ10から数箇所離れた位置、15位で終わったが、決勝レースでは良いスタートを切り、ポジションを上げて12位でフィニッシュした。これは今年開催される他のレースでポイントを獲得する期待が持てる順位だ。昨年まで、マグヌッセンはタイヤの劣化に苦しんでいたが、この傾向はすでに変わり始めている。
新しい年、新しいHaas
また、チーム代表の小松礼雄はチームの努力に非常に満足している。ハースは今や決勝日において堂々たる競争相手だと言える。
テレメトリーデータは、ほぼ一致してハースをグランプリで6番目に速いチームと指摘している。2023年のいかなる段階でもこれがほとんどなかったことを考えれば、冬の間に成し遂げられた進歩は過小評価するものではない。
シーズン残りを見据えると、可能性と共に馴染みのある障害が付いて回る。ハースが今年中にある程度一貫してポイントを獲得できることを否認することはできない。
ヒュルケンベルクとマグヌッセンがバックマーカーになる運命にはないのは確かだ。ただし、注意が必要でもある。アルピーヌなどのチームが苦戦している一方で、ハースは停滞するわけにはいかない。
理想的には、定期的なアップグレード計画という形での改善が、中期的な成功には欠かせない要素だ。
かつてのハースにおける通常の制約を考えると、マラネロでの進歩がチームを救うかもしれない。
結局のところ、ハースは今年のF1で予想される後方集団にはならず、フェラーリが今年力強い結果を出したことを考えると、ハースもまた嬉しいサプライズを示すかもしれない。
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