エンジニアのボブ・ベルがアルピーヌを離脱、アストンマーティンのエグゼクティブディレクターに就任

エンジニアのボブ・ベルが、アルピーヌを離脱し、エグゼクティブディレクター(テクニカル担当)としてアストンマーティンに加わった。

ベルは、チーム代表のマイク・クラックの直属となり、シルバーストンに本拠を置くアストンマーティンの上級リーダーシップグループを強化する。またベルは、チーム全体のテクニカル、エンジニアリング、パフォーマンス部門を統括する。

現在65歳のベルは、アルピーヌ(当時はルノー)が2005年と2006年にフェルナンド・アロンソを擁して最後の世界タイトルを獲得したとき、テクニカルディレクターを務めてた。アストンマーティンへの移籍は、チームが将来のタイトル挑戦者へと変貌を遂げようとするなかで、彼がアロンソと再会することを意味する。

ベルはキャリアの中でマクラーレンとメルセデスでも上級技術職を歴任しており、2018年からはアルピーヌでアドバイザーの役割を担っていた。

「アストンマーティン・アラムコが近年成し遂げてきた進歩に感銘を受けている」とベルは語った。

「その旅路で自分の役割を果たす機会は、信じられないほどエキサイティングであり、シルバーストンの偉大なテクニカルリーダーたちと働くことを楽しみにしている。」

「このプロジェクトのスケールの大きさと野心には大いに刺激される。このチームを動かしているハングリー精神と決意を目の当たりにしている。マイクやチームのみんなと一緒に自分の役割を果たすのが楽しみだ。」

チーム代表であるクラックは、「ボブ・ベルをチームに迎えることができて嬉しく思う。これは、我々がチームとして行うすべてのことを最適化し、適切なパフォーマンス領域に集中するための重要な人事だ。」

「このスポーツにおけるボブの実績はそれを物語っており、彼の経験は、チームが前進し続ける助けとなるだろう。」

テクニカルディレクターのマット・ハーマンと空力責任者のディルク・デ・ビアは、バーレーンGPでエステバン・オコンが17位、ピエール・ガスリーが18位という残念な結果に終わった後、今週初めにチームを去っている。

その後、テクニカル面での再編成が発表され、チームはエンジニアリング担当テクニカルディレクターにジョー・バーネル、空力担当テクニカルディレクターにデイビッド・ウィーター、パフォーマンス担当テクニカル・ディレクターにアロン・ピルビームという3人のテクニカル・ディレクターを置く体制に移行した。

アルピーヌも2023年に大きな変化を遂げ、チーム代表のオトマー・サフナウアー、スポーツディレクターのアラン・パーメイン、チーフテクニカルオフィサーのパット・フライ、CEOのローラン・ロッシが去った。一方、ブルーノ・ファミンは今年初めにフルタイムのチーム代表に就任した。

【関連記事】

Similar Posts