ストロール、ペナルティに「理解できない」

アストンマーティンにとって波乱のレースとなった中国グランプリ。
オープニングラップで2番手から順位を下げたフェルナンド・アロンソが7番手まで挽回した一方で、ランス・ストロールがダニエル・リカルドとの接触でペナルティを科された。

アロンソは土曜日のスプリントレースでリタイアした悔しさを晴らすべく、ターン1でセルジオ・ペレスのアウト側に回り込んで2番手に浮上。

しかし数周でポジションを落とし、レース中盤には2度のフルセーフティカーが導入された。

後半にピットストップを行い、最終コーナーでマシンを失いかけたアロンソだったが、最終的には7位でチェッカーを受け、ファステストラップも獲得した。

レースの感想を求められたアロンソは、次のように語った。
「そうだね。クレイジーなレースだった。色んなことが起きた」

「スタートがうまくいって、最初の2、3周は2番手だった。でもセーフティカーが何回か出て、それが僕たちの戦略を悪くしたと思う。もう1回ストップしなければならなかったから、理想的な状態ではなかった。最後にはクラッシュしそうになったが、ファステストラップと7位を獲得できた」

アロンソはレース中盤のスティントでソフトタイヤを履いたが、ライバルの多くがハードやミディアムコンパウンドを選択したのとは対照的だった。

「ハードタイヤは1セットしか持っていなかったし、ハードスティントの途中でセーフティカーが入ったから、いいレースタイヤはセーフティカーの後でなくなってしまったんだ」

「これ以上の選択肢はなかった。次のスプリントレースではタイヤを温存して、日曜日にはもっとアグレッシブにレースをすることになるだろう」

一方、11番グリッドからレースをスタートしたストロールは、ポイント争いに加わる可能性があると思われたが、最初のセーフティカー後の再スタートでリカルドと接触して順位を下げた。

アロンソがヘアピン進入でロックしたことで、コンチェルティーナ効果が発生。
しかしストロールは減速が間に合わず、リカルドのマシンの後部にクラッシュ。

レース後、ストロールは何が起こったのかについて質問され、次のように答えた。
「ヘアピンでのコンチェルティーナ効果だったと思う。誰かが前で急ブレーキをかけて、それからみんなが急ブレーキをかけたんだと思う。僕の前のクルマは僕の目の前で止まったし、僕はどこにも行くところがなかった」

スチュワードはストロールに非があると判断し、彼に10秒のペナルティを科した。この処分に疑問を抱くかどうかについて、ストロールはこう付け加えた。
「理解できないよ」

「コンチェルティーナ効果によるレース中の出来事のひとつで、前のマシンにぶつかったのは僕だからペナルティを受けたんだろうけど、彼の前で誰かがそれを引き起こしたんだと思う。誰かがブレーキを踏んでしまったんだ」

接触があり、最終的に15番手でレースを終えたにもかかわらず、ストロールはターン6でオーバーテイクを成功させ、グランプリを楽しんだ。

「楽しいレースだった。でも8番手か9番手を狙っていただけに残念だ」

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