【アブダビGP】予選p6の角田裕毅「トスト代表のために全力を尽くす」
角田裕毅はコンストラクターズランキングでウィリアムズに勝って7位を獲得し、退任するアルファタウリの代表であるフランツ・トストに「最高の贈り物」をすることを望んでいる。一方でウィリアムズのアレックス・アルボンは両チームの戦いは接戦になると予想する。
角田は予選Q1でマックス・フェルスタッペン、アルボンに次ぐ3番手タイムを記録し、Q2終了時には8番手につけるなど、終始好調な走りを見せた。
Q3でも印象的な走りを見せ、最初のラップで6番手まで浮上した。最終アタックも7位ペースで終え、セルジオ・ペレスがペナルティーで順位を落としたため順位が上がってのスタートとなった。
自身のパフォーマンスを振り返り、角田はこう述べた。「6番手スタートは素晴らしいポジションだ。後ろに速いクルマが何台もいるので、簡単ではない。だからもちろん、本当に、本当にすべてをうまくまとめなければならない。これまでのところ、チームは素晴らしい仕事をしてくれている。」
「昨日はかなり苦労したから、一晩でかなり改善して、今日はマシンの感触もすごく良かった。なので決勝はどうなるか楽しみだ。何が起こるかわからないし、特にデグラデーションは予想よりかなり高そうだから、どうなるだろうか。」
6位は角田にとって自己最高の予選結果であり、アルファタウリはウィリアムズに7ポイント差と迫っているため、6位でフィニッシュすれば、ライバルの無得点と相まってアルファタウリはランキング7位となる。
角田は、今週末で17年間のチーム生活に終止符を打つチーム代表のトスト氏を送り出すため、これを実現したいと願っている。
角田は、トスト氏にP7をプレゼントするつもりかと尋ねられると、「100パーセントそうだよ。」と答えた。「今のところ、彼がハッピーであることを願っている。明日は6番手スタートだから、彼は喜んでいると思う。コンストラクターズ7位は彼にとって最高のプレゼントになると思う。」
「不可能なことじゃないし、僕は彼の喜ぶ顔が見たいんだ。彼がいなければ、僕はドライバーとしてここまで成長できなかっただろうからね。だから、結果で彼に感謝したい。できる限りのことをするよ。」
一方、アルボンはQ1でのペースをQ2につなげることができず、予選後半でクラッシュしてQ2敗退。レースでは14番手スタートで、チームメイトのサージェントは20位からのスタートとなる。
アルボンは「予選を通してコースは速くならなかった。Q1の1本目からグリップがあることがわかったが、それが変わることはなかった。」と説明した。
「僕らにとってフラストレーションだったのは、Q2でQ1よりコンマ15秒遅かった事だ。ターン6でシフトミスがあったから、あのコーナーでタイムをロスしてしまったんだ。だけどどうしてもQ1タイムを越えられなかったんだ。タイヤがオーバーヒートしてしまうことがよくあって、今回もその結果だ。」
レースの感想を聞かれたアルボンはこう答えた。「レースペースは悪くなかった。マシンは良いと思う。ちょっと奇妙な感じで、今週は遅いマシンがいない。アルファタウリもアルファロメオもハースも、グリッド全体が団子になっている。」
「いつもの週末を考えると、いいマシンに仕上がっているように思う。でも他のみんなもいい時間を過ごしているようだ。ラップタイムはご覧のように接近している。明日は接戦になるだろうね。」
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