F1中東戦の行方は? FIA会長が安全最優先を強調
中東情勢の緊迫化を受け、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が声明を発表し、2026年のF1および世界耐久選手権(WEC)における中東ラウンドの開催可否について「慎重な評価を続けている」と明らかにした。
スライエム会長はSNSを通じて、「中東情勢の急激な悪化を受け、FIAは2026年F1およびWEC中東ラウンドの開催可否について慎重な評価を続けている」と表明。さらに、最近の一連の事件で犠牲となった人々や影響を受けた地域社会に対し、深い哀悼の意を示した。
「尊い命が失われたことに深く悲しみを覚え、ご遺族や地域社会の方々とともにある」と述べたうえで、「この不確実な状況において、私たちは平静と安全、そして安定への迅速な回復を願っている。対話と民間人の保護が不可欠だ」と強調した。
現在、FIAは加盟クラブや各選手権の主催者、チーム、現地関係者と緊密に連携しながら状況を注視しているという。声明では、「安全とウェルビーイングが、世界耐久選手権およびF1世界選手権の今後のイベントを評価するにあたり、我々の判断の指針となる」とし、安全を最優先に判断する姿勢を示した。
F1では近年、バーレーンやサウジアラビア、アブダビなど中東地域で複数のグランプリが開催されており、WECも同地域でのラウンドをカレンダーに組み込んでいる。今回の情勢悪化が長期化した場合、日程変更や開催地の見直しが議論される可能性もある。
声明の締めくくりで、スライエム会長は「我々の組織は結束と共通の目的の上に築かれている。その結束は今、これまで以上に重要だ」と述べ、モータースポーツ界全体の連帯を呼びかけた。
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