ストロール「数カ月で状況は一変する」アストンマーティンの苦境に語る本音【F1 2026】
アストンマーティンのランス・ストロールが、母国カナダGPを前に胸の内を明かした。チームが直面する厳しい状況についてだ。「このプロジェクトを固く信じている。今は苦しい時期だとしてもだ」と、カナダ人ドライバーは語っている。
アストンマーティンのストロールは今週、カナダで母国グランプリを迎える。彼はモントリオール生まれだ。そのため、サーキット・ジル・ヴィルヌーブで行われるスプリント形式の週末は、まさに地元での一戦となる。しかしスポーツ面では、厳しい週末になるだろう。なぜなら、アストンマーティンは依然として浮上のきっかけをつかめずにいるからだ。
風洞とシミュレーターに見る可能性

一方で、ストロールはチーム公式サイトのインタビューで、希望を見いだしている点を明かした。「テクノロジーキャンパスには、信じられないほど才能のある人材がそろっている。さらに、新しい風洞やシミュレーターといった設備もある。ここには計り知れない可能性が眠っているんだ。成功するチームになるための条件は、すべてそろっている。あとは、その可能性をどう引き出すかだけだ」
チームは明らかな困難に直面している。しかしストロールは、明るい未来を信じ続けている。このチームは、父ローレンス・ストロールが過半数の株式を保有している。「このプロジェクトを固く信じている。たとえ今は苦しい時期を過ごしているとしてもだ。なぜなら、未来は非常に有望だからだ。だから私は、この困難な局面を乗り越えたい。そして、私たちが進んでいるこの旅の一部でありたい」
「F1ではすべてが速く進む」
こうした厳しい局面に対して、ストロールには独自の考え方がある。「まず、地に足をつけ、全体を見失わないことが大切だ。というのも、F1ではすべてが非常に速く進むからだ。実際、数カ月で状況は完全に変わることもある。だからこそ、好調や不調に振り回されすぎてはいけない。そうなると、本質に集中することが難しくなるからだ」
母国レースを前に、カナダ人ドライバーはこう続けた。「ドライバーとして、誰もが最前線で戦いたい。だから、苦しい時期はもどかしい。なぜなら、チームの全員が懸命に働き、もっと上を求めているからだ。しかし、何かを築き上げるとき、こうした瞬間もその一部なのだ。だから、働き続けなければならない。そして、改善点について自分に正直であるべきだ。さらに、結果がすぐに出なくても、プロセスを信じる必要がある」
まだ長い復活への道のり
今シーズン、アストンマーティンの道のりは、まだ長いものになりそうだ。問題は、新レギュレーションの導入とともに表面化した。チームは、この規則に大きな期待を寄せていた。しかしテストでは、ストロールとフェルナンド・アロンソの両者がほとんど走行できなかった。それほど信頼性の問題が深刻だったのだ。さらに、開幕からの数戦でもマシンはチェッカーフラッグにたどり着けなかった。それぞれ異なるトラブルでリタイアを喫したからだ。しかし鈴鹿で、ようやくアロンソが初完走を果たした。そしてマイアミでは、ついに両方のアストンマーティンが完走にこぎ着けた。まだ長いと思われる旅における、小さな勝利だった。
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