フェルスタッペン、富士スピードウェイでスーパーGTプロをいきなり上回る―雨中の異種格闘技戦
F1で幾度となく驚異的な走りを見せてきたマックス・フェルスタッペンが、今度は全く異なる舞台でその才能を証明した。富士スピードウェイで行われたスーパーGTプロドライバーとのタイムアタック対決で、4度のF1世界王者は、濡れた路面にもかかわらず初走行のGT500マシンでプロドライバーを上回るタイムを叩き出したのだ。
対戦相手は、スーパーGTで長年活躍するプロドライバーの三宅淳詞。先にアタックした三宅は、1回目に1分45秒453、さらに2回目には1分44秒075までタイムを縮め、全セクターで着実に改善を重ねる安定した走りを披露した。
続いてフェルスタッペンがコースイン。GT500マシン初走行となったこのセッションでは、序盤こそ慎重な様子も見せたが、すぐにペースを引き上げ、限界域へと踏み込んでいった。途中でコースオフを喫する場面もあったものの走行を続行し、1回目のアタックでは1分44秒142を記録。三宅のベストタイムにはわずか0.067秒届かなかった。

しかし、2回目のアタックでフェルスタッペンは真価を発揮する。雨脚が強まる難しいコンディションの中で1分42秒290をマークし、三宅のタイムを約1.8秒上回った。
三宅はその走りを素直に称賛した。
「彼は自分の仕事を極めた存在であり、世界王者だ。同じマシンを共有したことで、彼がステアリングを握った時の卓越ぶりを自分の目で見ることができた」
フェルスタッペン自身も、走行後にこう振り返っている。
「最初のラップを見て、もっと速く走れると思った。そして1分42秒台を出したところで雨が強くなってきた。いくつかのコーナーは本当にトリッキーだったよ」
さらに来年の再戦にも意欲を示し、「次はドライコンディションで走れることを願っている」と語った。
マイアミGPでは、スタート直後に360度スピンを喫しながらも冷静にレースを立て直し、5位でフィニッシュしたフェルスタッペン。富士での異種格闘技戦でも、どんな条件下でも即座に適応する圧倒的な能力の高さを改めて印象づけた。
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