2024オーストラリアGPが開幕 熱狂的なF1ファンがメルボルンに

2024年のオーストラリアGPは、 メルボルンの美しいアルバート・パーク・サーキットに多くのF1ファンが押し寄せ、モータースポーツの興奮に満ちた週末の始まりを告げるエネルギッシュなスタートを切った。

この日の幕開けは、ファンがF1のスーパースターたちを間近で見ることができることで有名なメルボルンウォークだ。
この日はシャルル・ルクレールやルイス・ハミルトンなどの朝早めの到着組が、観衆を盛り上げた。
両ドライバー共に、目の前にいる熱狂的なファンたちに長い時間をかけてサインをしている様子が見られた。

だがもちろん、オーストラリアのF1ファンのお気に入りはダニエル・リカルドとオスカー・ピアストリだ。メルボルン出身のピアストリは、特に温かい歓迎を受け、地元の精神と F1への情熱を際立たせた。
「ホームでレースをするのはいつも特別だ。ここの観客は本当に素晴らしい」とピアストリは語っていた。

ドライバーのファッションがファンの話題にもなった。
特にRBの角田裕毅がこの日選んだライトピンクのスタイリッシュな服装は多くの注目を集めた。
角田もファンにサインをしたり、インタビューに応じたりと、ファンとの交流は大いに楽しんでいる様子だった。
ファンが「Seven Nation Army」のメロディーに合わせて「Oh Yuki Tsunoda」というユニークな応援歌を歌ったことを振り返り、角田は「メルボルンに戻ってこれて嬉しい」と楽しそうに語った。

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ライトピンクのスタイリッシュな服装で颯爽と登場した角田裕毅

木曜日はメディアデーとしても知られ、グランドプリ週末の重要な部分でもある。
この日のプレスカンファレンスでは、リカルド、ピアストリ、アレックス・アルボン、エステバン・オコン、ケビン・マグヌッセン、セルジオ・ペレスなど、才能豊かで経験豊富なドライバーが集まり、シーズンや今後の展望についてさまざまな見解を述べた。

オスカー・ピアストリは、自身の家族が所有する地元のゴーカートトラックにランド・ノリスが訪れたことについて、面白い話を披露した。
そのトラックは国内で最も難しいゴーカートトラックであるようだ。
一方、セルジオ・ペレスは、マックス・フェルスタッペンの将来に関する憶測がパドック内外で飛び交っているにもかかわらず 、レッドブルレーシング内の団結について楽観的に語った。

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地元のヒーローでもあるダニエル・リカルドとオスカー・ピアストリ

「今、チーム全員が本当にうまく一緒に働いているし、エンジニアグループ全体が団結している。ここ数年で僕たちがどれだけ効率的であったかは、サーキットで走れば明らかだ。だがマックスがチームを抜けることになれば、明らかにチームにとっては痛手だ。」

フェラーリのカルロス・サインツは、サウジアラビアで行った虫垂切除の手術からの回復について語った。
「最近は手術が非常に進歩していて、回復期間もかなり早くなっている。毎日、前の日よりずっと良くなっていると実感している。」

サインツは、オーストラリアGPで再びマシンのステアリングを握り、他のチームが2025年シーズンのシート候補として自分を指名すべきことを証明したいという熱意を表明した。サインツは今シーズン末でフェラーリを離れ、7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンがフェラーリに加入する。
サインツの未来は依然として不透明であり、2025年にメルセデスまたはレッドブルに加わる可能性があるとの推測が飛び交っている。

また、メルセデスの両ドライバーは、メルボルンでの過去のパフォーマンスを振り返り、昨年の成功を再び再現したいという希望を表明した。
昨年、ルイス・ハミルトンは、オーストラリアGPで優勝したマックス・フェルスタッペンに次いで2位に入り、2023年最高の結果を収めている。

オーストラリアでも大人気の角田裕毅は、メディアのインタビューをビザ・キャッシュアップRBガレージの前で行い、多くの記者の質問に答えていた。
自分のVcarb 01マシンの現在の成績についてコメントし、予選では 「トップ10は可能」だと感じているものの、レースでは「12番手か13番手」になるとみており、ライバルチームとの差が本当に少なく、接近していることを指摘していた。

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ガレージの前でメディアへのインタビューを行うRBの角田裕毅

「予選では何でも起こり得る」とコメントし、土曜日予選でより経験豊富なチームメイト、ダニエル・リカルドを再び倒し、予選でトップ10入りできるというポジティブな見方を示した。

角田は、チーム代表や新しいCEO、さまざまなドライバーの変更など、 チームが大きく変わったにもかかわらず、ここ数年のパフォーマンスの向上について記者から称賛され、「チームにとって安定した存在」でありたいと述べている。

また、ハースがサウジアラビアGPで取った戦略に関しては、今あるレギュレーションで最大限戦った彼らを称えたいとしながらも、自身は「相手チームに常にリスペクトを持ってフェアに戦いたい」

「僕らの戦い方は変わらない。ひたすらクオリティを上げて、改善を続けていくだけだ。」と力強く、たくましいコメントを残した。

次戦の日本GPについて聞かれると、4月7日に開催される母国グランプリに向けてすでに非常に興奮していることを露わにした。
熱狂的な日本のF1ファンへの期待を述べ、鈴鹿で素晴らしいパフォーマンスを発揮したいという強い意志を表明した。
ヘルメットのデザインも日本GP使用に変える予定があるようで、これに関してはまだどんなデザインになるのかは言えないが、あるデザイナーとのコラボとのことで注目ポイントだ。

幸いなことに、角田は花粉症ではないとのことだ。(日本では4月はまだ花粉シーズンが続いていることが予想される)

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オーストラリアでも大人気の角田裕毅だが、次戦日本GPを既に心待ちにしている

金曜日のFP1とFP2では、 アルバート・パーク・サーキットでマシンのパフォーマンスがどのように発揮されるかがさらに明らかになる。
一部のチームはオーストラリアGPでのアップグレードを発表しており、ファンは特にレースでのフェラーリ、メルセデス、マクラーレンがレッドブルにどこまで迫ることができるかに注目している。

いずれにせよ、この週末を通して、ファンにはエンターテイメントが盛りだくさんに用意されている。

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