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【オーストリアGP予選】フェルスタッペン、Q3最終盤の衝撃クラッシュに困惑。懸念される修復パーツの在庫は?

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max verstappen red bull Austria GP

F1第8戦オーストリアGP予選。Q2でソフトタイヤを温存する賭けに出た結果、ピール・ガスリーに対してわずか0.04秒差の10番手という、文字通り「首の皮一枚」でQ3に滑り込んだレッドブルのマックス・フェルスタッペン。

しかし、2セットの新品ソフトタイヤが残された12分間のQ3が始まると、フェルスタッペンはグリッドを驚かせた。1回目のアタックで暫定トップだったマクラーレンのオスカー・ピアストリを、実に「コンマ5秒」も突き放す驚異的なスーパーラップを披露。その瞬間、メディアセンターにまでファンの地鳴りのような歓声が轟いたほどだった。

その後、キミ・アントネッリに0.061秒、ジョージ・ラッセルに0.018秒上回られたものの、フェルスタッペンの手にはまだ2回目のアタックが残されていた。誰もが、2025年のアブダビGP以来となる、自身通算49回目、そしてオーストリアGPで5回目となるポールポジションの獲得を確信していた。

だが、運命のラストアタック、チェッカーフラッグが振られる数秒前に悲劇は起きた。

ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールのフェラーリ勢が相次いでトップタイムを塗り替えるなか、セクター3を攻めていたフェルスタッペンは、最後から2番目のコーナー(ターン9)の進入でマシンのコントロールを完全に喪失。激しくリヤを滑らせながらランオフエリアの砂利を突き抜け、サイドからタイヤバリヤへと激しく叩きつけられた。

フェルスタッペン「何が起きたのか分からない。本当に奇妙だ」

幸いにも自力でコックピットを降り、身体を激しく揺さぶられながらもパドックへと戻ってきたフェルスタッペンは、自身のクラッシュについて「説明がつかない」と困惑の表情を隠さなかった。

「データを見直さなければならないけれど、現時点では何が起きたのか全く分からない。とにかく、信じられないほど奇妙な挙動だったんだ。

実は、あの最終ラップのターン6に進入した段階で、すでに一度強烈なオーバーステアがあった。その時点でおかしいなと思ったんだ。なぜなら、今週末を通じてあの場所でそんな挙動が出たことは一度もなかったからね。

そしてターン9に差し掛かり、いつも通りステアリングを切った瞬間、一瞬でリヤが抜けてコースの外へ吹き飛ばされてしまった。本当に、本当に奇妙だよ」

一部パドックで囁かれた「今週末に投入された新しいアップデートパーツの特性を掴みきれていなかったのではないか」という仮説については、王者は明確に否定した。

「今回の事故は、新パーツの有無や、その特性への理解度とは一切関係がない。Q3の最初のアタックでは素晴らしいフィーリングで走れていたし、マシンの手応えは間違いなく本物だった。でも、2回目のアタックだけは、完全に何かが違っていたんだ」

もしクラッシュがなければ、ポールポジションは獲れていたのだろうか?

「もしあのラップを最後まで走り切ることができていれば、現実的に見て3番手は十分に狙えるだけのペースがあったと思う」

決勝への影響は?スペアパーツの在庫とグロックの分析

激しいクラッシュにより、RB22の右側面とサスペンションは大きなダメージを負った。ファンが懸念するのは、バックアップパーツの不足によって、決勝レースを「旧スペック」に仕様変更して戦わなければならないのではないか、という点だ。

この問いに対し、フェルスタッペンは短く「いや、パーツのストックは十分にあるから、その点は大丈夫だ」と答え、予選時と同じ最新スペックでの修復が可能であることを強調した。

この不可解なクラッシュについて、ドイツ『Sky』の解説者を務める元F1ドライバーのティモ・グロック氏は、フェルスタッペンが仕掛けた「限界の賭け」が原因だと指摘する。

「マックスがこれほど単純なドライビングミスを犯すことは滅多にない。だが、今回の彼はQ2での出遅れを取り戻し、目の前にあるポールポジションの可能性を明確に嗅ぎ取っていた。

F1において、すでにマシンの限界に達している状態から、さらに上を求めてわずか『2km/h』だけスピードを上乗せしようとすると、今回のようなことが起きる。私の目には、あの瞬間のマックスの車はあまりにも動きが大きく、信じられないほど不安定に見えた。限界をほんの一線だけ超えてしまった結果、マシンが彼の手から完全にすり抜けてしまったんだ」

最終的に、暫定5番手という位置から決勝スタートを迎えることになったフェルスタッペン。ラッセルのタイム抹消を巡るメルセデス・フェラーリ陣営の混沌の裏で、ミルトンキーンズのメカニックたちはマシンの完全修復に向けた長い夜を迎えることになります。

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